2019年12月30日月曜日

阿蘇海のへどろの二本柱

 地球温暖化対策の国際ルール「パリ協定」がいよいよ来年からスタートします。すべての国が参加して産業革命以降の気温の上昇を2℃未満、できれば1.5℃未満に抑えようとする、世界的な共同作業です。
 しかしこれまで各国が自主的に決め、国連に提出した削減目標では、達成されたとしても3℃上昇するとされ、先ごろスペインで開催されたCOP25では、削減目標のさらなる引き上げが図られました。しかし排出量の多い国の後ろ向きな姿勢により、期待からは程遠い結果に終わり、国連事務総長をがっかりさせました。特に排出量5位の日本は時流とかけ離れた石炭火力に固執し、環境NGOから「化石賞」を贈られる始末でした。
 とはいえ、いまの経済構造のままでは経済活動と環境問題は相容れないところが多く、どの国も簡単には削減目標の引き上げに同調できない事情があります。

 この地球温暖化という問題を考えるとき、もはや私たちは国に頼るとか任せるという次元でなく、同じ地球に住む人間として、私たち個々人がいまの生活を真剣に考え直すときに来ているのではないか、そのような気がします。
 例えばいまの時代はグローバル化が進み、あらゆるものがすごく便利になっています。しかしこうしたグローバル化とか便利といったことも、実は環境問題と相容れないことが非常に多いのです。
 グローバル化が進むことで誰もが簡単に、しかも非常に安く世界に出かけられるようになりました。しかしそのときに利用する飛行機は膨大な温暖化ガスを発生します。いまヨーロッパでは「飛び恥」、つまり「飛行機に乗るのは恥ずかしい」という言葉が流行り、飛行機の代わりに鉄道を利用する人が増えているといいます。
 また、日本にいても外国産の食料が簡単に口にできるようになりましたが、日本に輸入されるこうした食料の平均輸送距離は15,000kmにもなり、直線距離にして南アのケープタウンから運ばれるものを私たちは食べているそうです。地産地消がいかに大切なテーマかが分かります。
 便利という点ではコンビニが身近な例に挙げられます。最近、休みが取れないということで本部と争いを見せる店主が現れていますが、本当に「365日、24時間」営業を続ける必要があるのかと私などは考えます。そのために費やされる照明エネルギー、温調エネルギー、品物の補充エネルギーなどには、測り知れない無駄があるように思います。
 商品のビニール梱包も非常に便利なものの一つです。しかしこの梱包がいまや海洋プラスティックとして海、魚を汚染し、2050年には魚の量より多くなってしまうといいます。

 私たちはあまりにも「便利」、「快適」、「迅速」、「安価」といったことを追い求めすぎていないか、そろそろそういった考えから脱却し、少しは我慢する、もう少しゆったり構え、もっと身体を動かすといった生活に改めていく必要があるのではないでしょうか。
 以前、地球温暖化対策について質問されたある大学教授が、「何もせず、じっとしていたらいい。」と答えていましたが、本当にそうかもしれません。

 
 「阿蘇海のへどろ」・・・・・・・このまったく用途がなく、汚染物質に過ぎないと思われていたものが、うまく活用すると「エコの環」を回したり、「ヒートポンプ」を作ったりできることをこれまで実践、実証してきました。そして今夏、ヒートポンプのデモ機を作製したことから、いよいよ「阿蘇海のへどろの二本柱」を広く訴えることが可能になりました。

阿蘇海のへどろの二本柱
 
 「エコの環」は地球に優しい持続可能な食料の循環システムであり、地産地消であり、発酵肥料のゼオライト、土壌微生物は土を若返らせ元気にしてくれます。一方の「ヒートポンプ」は夏の暑さ対策として地表の熱を吸収し、それを各家庭で大きな比率を占める給湯エネルギーに変えてくれます。つまり阿蘇海のへどろを使って地球の持続性に役立つ活動ができるのです。来年からはこうしたことを広く訴え、実現に向け行動していきたいと考えています。
 
 それではよい年をお迎えください。









2019年11月24日日曜日

へどろヒートポンプの実演

 吉津地区公民館恒例の作品展が11/9~10に行われ、そこでへどろヒートポンプのデモ機を初めて一般公開し、実演を行いました。作品展には例年、絵画、書道、写真、生け花、盆栽、手芸、工作などが出展されますが、へどろヒートポンプはいささか場違いな感じがして、最初は出展を躊躇しました。しかし公民館長に相談すると、「まずは出展して、皆さんに知ってもらうことが大切だろう」と励まされ、11/9は展示のみ、そして11/10に実演を行いました。
作品展での説明

 最初は実演をして分かってもらえるか不安でした。しかし珍しそうに立ち寄った皆さんは、まずへどろ粉末に直結した容器の水から泡がポコポコ出るのに興味を持たれ、「それは吸湿性の強いへどろが蒸気を吸っているからですヨ」と説明すると、一様にびっくりしてのぞき込み、さらに泡の出ている水と出ていない水ではかなりの温度差があるのを温度計で示すと、非常に不思議な顔をされ、そこで「蒸気が出るときに水から熱を奪うからで、このへどろの力を使って真夏の屋根を冷やし、奪った熱でお湯を沸かせば、エアコンが不要になり、給湯エネルギーが削減できます」と説明すると、大きく頷きながら感心してもらえました。ああ何とか分かってもらえたかと、とても嬉しく思いました。

丹後地域力up大作戦のイベント
一週間後の11/17には、丹後王国「食のみやこ」で丹後地域力up大作戦のイベントがありました。そこにブルーシー阿蘇のブースを出し、「エコの環」の活動とヒートポンプの説明、実演、そして「エコの環」野菜の販売を行いました。

 当日はマラソン大会などもあり、多くの人が訪ねてきてくれました。しかしほとんどは各ブースでもらえるスタンプが目当てで、スタンプを集め抽選会で賞品をもらったら帰ってしまう人ばかりで、私たちの説明を聞いてくれる人は極わずかでした。

 ブースの前に「エコの環」野菜を並べておいたので、珍しそうにのぞき込む人は結構いました。しかし買ってくれる人は少なく、眺めて立ち去る人ばかりで、それがとても残念でした。中には話を聞いてくれる人もいました。「へどろからゼオライトを作ることができます。ゼオライトで生ごみを発酵させるといい肥料になり、それで作った美味しい野菜がここにある野菜です」と説明すると、「なるほど。どうして野菜が並んでいるのだろうと不思議に思ったが、その理由が分かった」と、改めて面白そうに「エコの環」野菜をじっくり見てくれたりしましたが、なかなか買ってはもらえませんでした。

 ブースで熱心に話を聞いてくれた人たちに、「国連が進めるSDGsを知っていますか?」と聞いてみました。しかし知っている人は一人もいませんでした。このままでは地球は持続できないので、2030年までに達成すると国連が決めた17の開発目標です。残された時間は10年ちょっと、こんなことでいいのかと非常に不安を感じました。

17の開発目標






2019年11月7日木曜日

へどろヒートポンプの展示

 東京オリンピックの競技種目、マラソンと競歩の開催地が、急遽、東京から札幌に移されることになり、日本中がそれこそ大騒ぎになっています。札幌はこれから積雪シーズンに入り、準備期間がほとんどないことと、札幌の最近の夏の暑さは東京とあまり変わらないというからです。

CO2排出量と気温の上昇
人類はこれまでに約2兆トンのCO2を地球上に排出し、地球の気温は産業革命前に比べ約1℃上昇したといわれます。そしていまのペースでCO2を排出し続けると、2050年には排出量が約3兆トンになり、さらに温度は1℃上昇するといわれます(右図)。
 気温が1℃上昇しただけでも、異常気象が下図のように増え続けてきていることを考えると、CO2の削減はもう待ったなしで行わなければならないことが分かります。


 8月にへどろヒートポンプのデモ機を作ったことに触れました。 これは温暖化対策として、地表の温度を冷やすことを目論んでいます。しかし残念ながら未だこうした装置は存在せず、なかなか理解してもらえません。
 
 吉津地区公民館で文化祭作品展が下記日程で行われます。
     11月  9日、12~18時
     11月10日、9~16時

 また、丹後王国の芝生広場で丹後地域力UP大作戦「見たい! 知りたい! NPO」が下記の日程で行われます。
     11月17日、10~16時 
 
 上記イベントにデモ機の出展を考えています。そして実演をしたいと考えています(文化祭作品展では11月10日の日のみ)。ぜひ足を運んで見に来てください。
 

2019年9月30日月曜日

レシピ

 9月に入ると、「エコの環」の栽培者から「芋づる」とか「むかご」が出てくるようになりました。そして近所の方からその芋づるで作った佃煮を頂き、それがとても美味しく、2日間で食べきってしまいました。

 そんなことから女性の方なら芋づる、むかごの調理法は当然ご存じだろうと、定期購入者の袋に入れたり、販売に回したりしていました。ところがその後2~3の方から、「芋づるの利用法が分からない」とか、「むかごはどうやって食べたらよいの」といった声が寄せられました。しかし私自身、調理にまったく疎く、たまたま一人の人に「先日、近所の方から芋づるの佃煮を頂き、それがすごく美味しかった」と話すと、「ぜひそのレシピを教えて欲しい」と言われました。

 そこで佃煮を作ってくれた人に恐る恐るレシピを書いてくれるようにお願いしました。すると早速、調理手順を書いた紙を渡してくれたのですが、「芋づるの量は計っておらず、また、調味料のしょう油とかみりん、さとうなどの量もこれまで計ったことがなく、ここに書いた量は大雑把で多すぎるかも知れない」と言いつつ、大さじ何倍といった量を教えてくれました。そして誰かに確認して欲しいと頼まれました。

 そこでそのレシピをすゞ菜の女将に見せ、意見を聞いてみました。すると女将も「調味料は味見しながら入れるので自分も計ったことがなく分からない。ただ、調味料が少ないと傷みやすいのでそれくらいの量でよいのでは」との返事でした。

 そういえば私の家内も生前、私が何かのことでレシピのようなものを尋ねたとき、「量なんて計ったことがないので分からない」との返答で、そのときはずいぶんズボラだなと思っていましたが、しかし考えてみれば毎日毎日、同じような調理をするのに、いちいち材料;何グラム、調味料;スプーン何杯なんてやってはおれない、自分の舌とかこれまでの経験といった勘に頼るのが当たり前で、その方がむしろその人独自の味が作り出されるのであって、逆にレシピというのは全く経験・知識のない人が手引きとして使うもので個性がなく、自分の好みの味が得られるかどうかはわからないということを、今回のことで知りました。

 とはいっても私のような初心者にはやはりレシピは必要であり、むかごについてもインターネットで調理法を調べてみました。すると普通はご飯に混ぜて炊いたりするようですが、「むかごの甘辛煮」というのがあり、実際、自分でもレシピに倣って作ってみるとまあまあのものができ、早速、両者のレシピをパソコンで作り、レシピが欲しいといった人に渡すと同時に、「エコの環」野菜を買ってくれる人たちにも渡してみました。するとほとんどの人がたいそう喜んでくださり、これからはこういったレシピづくりも必要なのだと痛感させられました。自分には少々重荷ですが。



2019年9月11日水曜日

生ごみ処理法(宮津方式)

 先日、生ごみのたい肥化について教えてほしいと、あるご夫婦が訪ねて来られました。”すゞ菜”で食事をしたとき、女将から畑の土つくりに生ごみたい肥がよいことを聞き、詳しい話は私から聞くように言われたとのことでした。

 女将からたい肥作りには発泡スチロールの箱で作った処理箱、土代わりの腐葉土、発酵材のゼオライト、それに虫よけ用の布が必要なことを聞いたといって、発泡スチロールの箱をつなぎ合わせて作った大きな処理箱、14リットル袋入りの腐葉土、20キログラム袋(セメント袋)入りのゼオライト、そして処理箱にかける布として畑で虫よけに使う不織布を携えての訪問でした。私もこれまで多くの人にたい肥作りを教えてきましたが、最初から準備万端で話を聞きに来られたのは今回が初めてで、びっくりしました。

 私たちのたい肥作り(宮津方式)では、上下に蓋のある処理箱を用います。内容物を上方から撹拌するだけでなく、箱を反転させて底方向からも撹拌して、内容物が均質になるようにするためです。そのため発泡スチロール箱を利用して処理箱を作る場合は、二つの箱の底の部分をカットし、その部分をボンドで張り合わせます。そうすると上下に蓋のある処理箱ができ、反転・撹拌が可能になります。しかし今回持って来られた箱は、二つの箱のそれぞれ上部と底部をカットして張り合わせた単なる箱で、反転ができない処理箱になっていました。事務所にある木製の処理箱で反転・撹拌の意味を説明すると、「そーか、なるほど。」と納得されていました。
発泡スチロール箱で作った処理箱

 ゼオライトもコメリなどには見つからなかったためインターネットで探し、送料のことを考えて20キログラム購入したということでした(2年分ぐらいの量)。私たちが1キログラム200円で売っていることを話すと、「なんだ、そーか。」と残念がっておられました。ゼオライトは腐食を促進する化学薬品の様に考えておられたようで、土壌微生物が生息しやすい土(粘土)の一種で、阿蘇海のへどろから合成できることをお話しすると、単なる土であることに驚いておられました。
木製の処理箱

 また、処理箱にかける布も単に虫よけというより、特に冬場は生ごみから出る蒸気が外気にさらされると、内容物の表面、処理箱の側面に凝結してベタベタした状態になりやすいため、布をかけ、蒸気を箱の中にこもらせることで内部温度を高く保ち、乾いた状態を維持しようとするもので、かつては毛布を掛けたりしていたが、いまは使い古したシーツやTシャツなどを使用していると説明すると、大きくうなずいておられました。

 私たちが宮津方式と呼ぶたい肥作りを始めたのは2004年、いまから15年も前のことです。今回、訪ねてこられた人には、準備して持ってこられたものそれぞれに対し、なぜ上下に蓋をもつ処理箱を用いるのか、なぜ土代わりに腐葉土を使うのか、なぜ発酵材にゼオライトを使い、どうやってへどろから作るのか、なぜ箱に布をかけるのか、それぞれの役割、意味をお話ししましたが、今に至るまでにはそれぞれにかなりの変遷、苦労があり、そうしたことが説明する中で一つ一つ思い出され、私にとっても感慨深い機会となりました。


2019年8月18日日曜日

へどろヒートポンプのデモ機

 ここ連日、全国的に猛暑日が続いています。体温を超えることも珍しくなく、太陽光が痛く感じられ、日中はとても外へ出る気になりません。

 これを防ぐにはどうしたらよいでしょう? エアコンですか? しかしエアコンは室内の熱気を外へ吐き出すもので、基本的に温暖化対策にはなりません。こうなったらもう水をかけて冷やすしかありません。そう、打ち水です。夕立というのは自然による一種の打ち水現象で、熱い地表を雨が一気に冷やしてくれるのです。


 いま甲子園では猛暑の中、高校野球が連日熱戦を繰り広げています。テレビで観戦するたび、球場に屋根をかけ、水を流して冷やしたら高校球児も、応援団もどれほど肉体的に助かることかと想像します。

 こんな夢のようなことがへどろヒートポンプを使えば実現できるのではないか。しかもへどろヒートポンプなら蒸発熱をお湯として回収できます。しかしそれを話してもなかなか理解してもらえません。分かってもらうにはやはりデモ機が必要と、2年前から夏原グラント(平和堂財団)の支援を受けて、その製作に取り組んできました。

 へどろヒートポンプの構造自体は極めて単純なもので、最初は装置は簡単に作れると思っていました。しかし持ち運びが楽なコンパクトな装置を目指したことが、結果的に思わぬ落とし穴を作ることになり、結局、3年目の今夏、やっと装置を完成することができました。

ヒートポンプのデモ機
 
 

 夏原グラントには大変なご迷惑をかけてしまいましたが、デモ機はほぼ想定通りの結果を与えてくれ、温暖化が急速に進むなか、啓発活動に積極的に利用していきたいと考えています。







2019年7月7日日曜日

プラスチックごみーその2

 いま私たちはごく普通に生活していても、毎日毎日、大量のプラスチックごみを排出していて、それが回りまわって海に流れ出し、G20の主要テーマになるほどの大問題になっています。それは私たちが快適な生活のためにエネルギーを使いすぎ、異常気象という大きな難題を抱え込むようになったのと、構図は全く同じです。

 私も食事で魚を、それも丸ごと食べられる小魚をよく買って食べますが、買うときについ、その魚の周りにプカプカ浮かぶプラスチックごみを想像したりすると、どうしようか迷ってしまいます。海に浮かぶプラスチックは紫外線と波浪によって、顕微鏡でしか見えないほどの微粒(マイクロプラスチック)にまで砕け、小魚でも簡単に飲み込めるからです。

マイクロプラスチックの一部

 先日の新聞に、京都大学で国連の「SDGs(持続可能な開発目標)について考えるシンポジウム」が開かれ、プラスティック削減に向けて「京都大学プラヘラス宣言」を発表したという記事がありました。

 宣言はプラスチック製品を、「いる」、「いらない」、「避けられる」、「避けられない」の4つの視点から分類し、「いらなくて避けられる」は積極的に削減し、「いるが避けられる」は一人一人の意識や行動を変えていくことで減らし、「避けられない」ものは規制や技術開発による代替を進めることを謳っているそうです。
 
面白い分類法であり、いま私たちが使っている「エコの環」野菜のプラスチック袋について考えてみました。私たちもこれまで何かいい代替はないか相談し、新聞紙を考えたりしていたからです。しかし野菜は鮮度が重要であり、それを保つためにはプラスチック袋はどうしても必要であり、冷蔵庫で保管するにしてもあった方がよく、一方、新聞紙では乾きやすく、鮮度を保つためには新聞紙を濡らしておく必要があります。

 つまり分類では「いる」、「避けられない」になり、前回も述べたように、植物由来のバイオプラスチックが早期に安く、供されるようになることを願うばかりです。とはいえ、何かできることはないかを考えるとき、お客さんからプラスチック袋を回収し、洗浄して再使用することならできそうです。これにはお客さんの協力も必要であり、出来るところから試していきたいと考えています。

 
 海洋汚染につながる汚れたプラスティックごみの輸出入については、有害な廃棄物の国際的な移動を規制するバーゼル条約の規制対象に、新たに加えられることが決まりました(5月)。この改正案は日本がノルウェーと共同提出したものです。引き続くG20でも、日本は議長国として「海洋プラスチックごみ」を主要テーマに掲げ、その責任を果たすべく努力しました。プラスチック大国に住む私たちの責任も、これからさらに大きくなったといえます。





 

2019年6月9日日曜日

プラスチックごみ

 家内を亡くしてから週に2~3回はスーパーへ食料品を買いに出かけ、自炊をしています。そして初めて気付き、びっくりしたことは、毎日捨てられるプラスチック包装紙、容器のあまりにも多いことです。私はお茶とか水はほとんど買わないので気が付かなかったのですが、子供たちが帰ってくると更にペットボトルが一気に増えます。

 これら廃棄物はリサイクルされることになっており、そのためにはできるだけきれいな状態で回収されないと困ります。しかしケチャップやマヨネーズの入っていた容器は、少し残ったまま捨ててしまいがちです。また、食品に付いているソース、薬味などの袋も洗わないまま、あるいは未開封のまま捨ててしまいがちです。私はタバコは吸いませんが、タバコを吸う人はよく吸い殻を缶やボトルに捨てたりします。
 
 こうした不純物混じりの廃棄物は一体、どうやってリサイクル処理するのだろうと、つい元エンジニアの私などは考えてしまいます。多分、ベルトコンベアで流れてくる廃棄物を一つ一つ人間が目で、あるいは機械がセンサーで判断し、きれいなものと汚いものに分別し、きれいなものは更に洗浄してリサイクルに回し、汚いものは・・・・・・、さてどうするのか?


 いま、プラスチックによる海洋汚染が地球規模で非常に深刻な状況になっています。大量のプラスチックが海に流れ出し、それを食べた魚や動物が死んだり、また魚がそれを体内に蓄積するようになったからです。
プラスチックごみを食べたクジラ

 ではどこからそうしたプラスチックが流出しているかというと、中国、インドネシア、インドなど、主にアジアの発展途上国からが多いといわれます。ただ、アメリカ、日本などの先進国からそうした国に、大量のプラスチックごみが「資源」という形で輸出されているのも事実で、つまりリサイクルの押し付けが行われているのです。こうした国々は当然先進国より処理技術は劣っており、結果として海への流出に結びついているのです。だから先進国の責任が大きいのです。

 リサイクルというと当然、元の包装紙や容器に再生されることをイメージします。表示マークもそれを印象付けます。しかし実態は70%ほどがサーマルリサイクルといって燃料として燃やされるか、あるいはただ単純に燃やして処分され、20%ほどがプラスチック製のカゴやベンチ、杭などに加工されるだけで、元の包装紙や容器に戻るわけではありません。

 こうした状況を背景に、いま「脱プラスチック」の運動が大きな企業から始まっています。スターバックスがストローを紙製のものに変えたり、サントリーが化石燃料由来のペットボトルを2030年までに全廃する方針を固めたりしています。

 私たちも「エコの環」事業では野菜の栽培にビニール製マルチやネットを使ったり、野菜の販売ではビニール袋を使ったりしており、少なからず責任を感じています。しかし私たちにできるいい代替案がなく、いまはただ脱プラスチックの流れから、植物由来のバイオマスプラスチックが早く実用に供されることを願うばかりです。

2019年4月27日土曜日

「エコの環」で温暖化対策?

 先日ある会合に出席したとき、会場にあった農水省のパンフレットが目に留まりました。「地球規模で考える気候変動と農山漁村」という国際シンポジウムの開催を告げるものでした。

 パンフレットを手にした時、裏面に書かれた「気候変動の下での持続的な食料生産は人類共通の課題です。気候変動に適応して生産量を増大し、かつ温室効果ガスを減らさなければなりません。どうやって?」という文面、また分科会のテーマの「土壌への炭素貯留」といった言葉が非常に気にかかりました。

 そこで帰って早速、インターネットでそうしたキーワードについて調べ、以下のようなことを知りました。

🔻地球を取り巻く大気の厚さは10km、対して土(土壌)の厚さは0~1mしかない。しかしそこにある炭素(CO2)の量は、それぞれ7,500億トン、1兆5,000億トンと、土壌中の炭素量が圧倒的に多く、だからそのわずかな増減が大気中の炭素量(CO2)に大きな影響を及ぼす。

🔻もともと土壌中には2兆トンの炭素があったが、人類が作物生産のために森林を切り拓いたり、構造物を作るために草地を無くしたりして、5,000億トンもの土壌炭素を失った。この量は産業革命後、化石燃料の使用で増えた炭素量2,500億トンよりも大きい。だから適切な土壌管理をすれば元に戻せる可能性がある。

🔻方法としてたい肥などの有機物を土壌中に投入し、不耕起、省耕起栽培などで土壌からの分解損失を減らせば、土壌は炭素の大きな吸収源として気候変動を緩和する大きな可能性を持つ。

🔻「4パーミルイニシアチブ」というプロジェクトがフランスから始まっている。これは全世界の土壌中の炭素量を毎年、0.4%ずつ増加させれば、化石燃料使用による大気中のCO2の上昇をゼロに抑えられるという計算に基ずく運動である。


 私たちは高齢者事業「エコの環」で、生ごみたい肥を使って野菜作りを行っていますが、たい肥を畑に投入し始めて1~2年すると、畑の土がだんだんと黒く変色するのが分かります。生ごみの中の食物繊維(セルロース)は微生物に分解されづらく、それが地力を増進させる黒い「腐食」というものに変わるからです。そして土壌はだんだんと肥沃で、健全なものに生まれ変わっていくのですが、この腐食が大気中のCO2を固定化(黒い炭素)して、温暖化対策、気候変動対策になっているとは思いもしませんでした。

 日本の農業は化学肥料の多投入で、農地の大半が有機物の消耗や肥沃度低下(土壌炭素喪失)の問題を抱えているそうです。一方で日本の食料廃棄量は世界のトップクラスで、しかもそのほとんどを焼却処理しているため(たい肥化率;先進34ヶ国中29位)、せっかくの有機物を土に戻すことなく大気中に放出しています。その結果として、かつて環境先進国を自負していた日本の現状は、

       環境対策順位 (60ヶ国中)     CO2削減率 (主要国)
       温室効果ガス対策  ;47位       イギリス;27%
       再生可能エネルギー;48位        ドイツ   ;13%
       省エネ      ;36位       アメリカ ; 8%
       気候変動政策     ;44位           日本  ;4.8%

と環境後進国に陥っています。やはり生ごみは私たちが進める「エコの環」のように、土に戻してやるべきではないでしょうか。そうすれば失われた農地の地力は回復し、温暖化対策、気候変動対策として地球を救うことができます。そして日本は再び環境先進国になれるのです。すごく勇気をもらった気がします。



2019年3月30日土曜日

たんご地域力upサミット

 丹後地域で活動するNPO法人など諸団体が一堂に会し、日ごろの活動を紹介したり、ミニ体験、商品販売をするイベントが、野田川わーくぱるで行われました(3/24)。

 私たちもポスター、デモ機、サンプルなどを展示して、阿蘇海の環境を悪くしているへどろをゼオライトに転換したり、吸湿材に変えてやると、生ごみ循環システム「エコの環」を回したり、温暖化対策の「ヒートポンプ」が作れ、何の用途もない厄介者のへどろが、地域に利益をもたらす有用な資源になることを訴えました。


ブルーシー阿蘇のブース

濁りが沈殿した黒液
ブースに来てくれた人にはまず、ポスターとサンプルを使ってゼオライトの作り方を説明しました。へどろに苛性ソーダを加え鍋で3時間ほどグツグツ煮ると、微粒の土と真っ黒な液体になり、微粒の土を水で洗うと非常に性能の良いゼオライトが得られる。一方、真っ黒な液体は阿蘇海の海水を加えると濁りがきれいに沈殿し(右写真)、沈殿物を乾燥するとシリカゲル(乾燥材)が得られ、上水は問題となる不純物が無いのでそのまま海に捨てられることを説明すると、皆さん一様に「エーッ」とびっくりされていました。

 次に生ごみ処理のデモ機を使ってゼオライトによる生ごみの発酵処理法(宮津方式)を説明しました。発酵温度は60~70℃になり、魚の大きな頭も一日で消え、野菜も半分ほどが分解されることを説明すると、やはり皆さん一様にびっくりされていました。

 そしていまはこの生ごみ発酵肥料を使って無化学肥料・無農薬・無畜糞の野菜を露地栽培し、それを地域で販売したり、料理屋の料理に利用する「エコの環」を、高齢者ビジネスとして回していることを説明しました。ただ、「どこで販売しているの?」と聞かれても、いまは野菜栽培量が少なく固定客への宅配がほとんどのため、答えに窮するのが非常に残念でした。

 次にへどろを乾燥して吸湿材にすると、ヒートポンプ(熱を移送するポンプ)が作れることをデモ機を使って説明しました。時期的に寒く、水の蒸気圧が小さいのと、水の入った容器とへどろの入った容器との間のホース内に蒸気が結露しやすく、実験の条件としては最悪の状態で、ホースを電気ヒーターで加熱しながら実験を行いました。そんなことから実験が上手くいくときとそうでないときがありましたが、温度計で水温がみるみる下がるのが認められたときは、「エー、なんで?」とまた驚いておられました。

 当日は寒く、またイベント自体があまり周知されておらず、来場者が非常に少なかったのが残念でした。私たちのブースも訪問者は20人程度でした。

 今回の活動紹介ではSDGsと関連付けた説明も行いましたが、訪問者の3人に1人はSDGsを知っておられ、それにはこちらもびっくりしました。そして「すばらしい」、「こういった取り上げ方をするんだ」と評価してもらえたのが非常に嬉しかったです。

 また、今回のイベントでは私たちの発酵肥料を10袋、スタンプラリーの引換え景品として提供しました。最初は果たして喜んでもらえるか不安でしたが、もらった人の多くがわざわざ「もらったよ」と嬉しそうに報告に来てくれ、景品も全部がなくなっていました。宮津方式を理解し、「エコの環」の考え方に賛同してもらえたのかなと嬉しく思いました。
 


2019年3月18日月曜日

3回目のイベント

 たんご地域力up大作戦スタンプラリーの三回目のイベントを3/16に実施しました。今回も事前の申込者が少なく心配しましたが、直前にバタバタと申し込みがあり、9人の参加者のもと実施することができました。

 内容はこれまでと同様に、まずスライドを使って高齢者事業「エコの環」と開発中のヒートポンプについて説明し、そのなかで熊本大の前田浩名誉教授お勧めの野菜スープと、また、SDGs(エスディージーズ)についてお話ししました。

 SDGsについては今回もほとんどの方が知らないと言っておられました。国連による取組みが始まったのは2016年ですが、日本ではマスコミの扱いがまだ非常に少なく、当然の認知度なのかもしれません。

 しかし世界では地球温暖化対策への動きが鈍い国際社会に対し、100か国以上の国で若者を中心に数十万人が参加する抗議デモが行われました(3/15)。

 この抗議デモのきっかけとなったのは昨年の夏、スウェーデンのある女子高校生がたった一人で始めた「学校ストライキ」です。彼女は「大人は2050年より先なんて考えていない。しかしそのとき私はまだ人生の半分しか生きていない」と温暖化の危機を訴え、学校の授業をボイコットしたのです。彼女の行動はSNSを通じて多くの若者に広がり、昨年の暮れあたりから欧州各地で学校ストライキが活発になり、それが今回の世界的抗議活動につながったといいます。SDGsへの動きは自らの将来に危機意識を持つ若者を中心に、これから一気に活発化してくるのかもしれません。私たちも頑張らねばと意を強くしたところです。

 スライド説明のあと皆さんをたい肥小屋に案内し、生ごみの発酵処理法(宮津方式)を見学してもらいました。トラクターの耕うん爪を利用した生ごみ撹拌羽根のモーターによる回転、また、処理箱の反転などが、皆さんには予想以上の方法に映ったようです。そして魚の大きな頭も一日で消え、いっぱい入れた野菜屑も一日で半分以上が消えてしまうことを話すとびっくりしておられました。

 たい肥小屋見学の後は全員で”すゞ菜”に向かいました。

 すゞ菜で最初に出てきたのは小鉢に入った数種類の野菜の合わせ煮でした。ブルーシー阿蘇の活動紹介の中に、「野菜スープ」の話が出ることを知っていた女将が気を利かせ、自慢のダシだけで煮物を作ってくれたのでした。お蔭で調味料なしでも、ダシと野菜の旨味成分だけでおいしく頂けることを皆さんに分かってもらうことができました。こうした野菜の煮物(又はスープ)を一日に1~2回食べれば、がんをはじめ生活習慣病、アトピー、白内障、シミなどの最強の対策になるというのですから、非常にありがたい話です。これからもぜひ多くの人に伝えていきたいと考えます。

 その後に出てきた料理はいつもながら調理法、味付けが繊細で、今回も多くの人が関心を示し、いろいろ質問し、それ等に対する女将の説明を聞きながら食事を堪能することができました。 

 
***********************

3月24日(日)、野田川わーくぱるにおいて「たんご地域力UPサミット」が行われます(10時~16時)。丹後地域の多くのNPOなど諸団体が集まり、活動紹介を行います。皆さまのご参加をお待ちしています。スタンプラリーで集めたスタンプで素敵なプレゼントがもらえます。 
 
 
 


2019年2月18日月曜日

SDGs

 たんご地域力UP大作戦のスタンプラリーとして、「ブルーシー阿蘇」を紹介する2回目のイベントを行いました(2/16)。ただ、このスタンプラリーはまだ府民の皆さんに十分伝わっていないのか、今回も参加者は4名と寂しい状態でした。そんな中、実行委員会会長の山本さんがビデオカメラを持って駆けつけ、イベントの内容を撮影してくれました。

 内容は前回と同様、まずスライドを使って高齢者事業「エコの環」とヒートポンプについて説明し、その後、私たちの活動が最近、新聞、テレビなどで報道されるようになってきたSDGsとどう関わっているかについて少しお話しました。そしてたい肥小屋に案内して肥料づくりを説明し、続いてすゞ菜に案内して会食をしました。

 さて今回取り上げたSDGs(エスディージーズ)ですが、2015年に国連総会で採択された「17の持続可能な開発目標」を指します。2030年までに達成することを目指していて、貧困、経済、環境などに関する目標からなります。皆さんに聞くと3名の方は全く知らないと答えておられました。

 なぜSDGsかというと、いま地球は存続の危機にあるといわれます。というのはいま私たちが消費している資源量は、地球の持続に必要な再生可能量の1.5倍にもなり、このままでは地球はもたず、やがて世界は持続不能に陥ってしまうと考えられるからです。

 この点、日本は決して褒められた国ではなく、大量に消費する食料の2割も捨てていて、その量は世界でもトップクラスの年間1,900万トンにもなります。これは7,000万人もの人が生きていける量だといいます。民間調査には2,700万トンという数字もあるというから驚きです。こうしたことから大量廃棄が問題となっている節分の「恵方巻」に対し、今年は農林水産省が「需要に見合った販売」をと、異例の呼びかけを行いました。しかしそれでも10億円以上の恵方巻が捨てられたといいます。しかも日本はごみ(一般廃棄物)のほとんどを焼却処理していて、そのリサイクル、たい肥化率は先進34ヵ国中29位だといわれます。だから日本はSDGsにおいて世界のトップランナーになる責任があるのですが、残念ながらいまのところ日本の評価は15位だそうです。
 
 私たちブルーシー阿蘇の活動をSDGsの視点から眺めると、まずへどろをゼオライトや吸湿材に利用することは、目標14の「海と海洋資源を守り、持続可能な利用を促進すること」につながります。次に生ごみの循環システム「エコの環」は、目標12の「生産と消費の形態を持続可能なものにする」そのものであり、生ごみ発酵肥料を畑に入れることは、目標15の「陸の生態系を保護・回復し、土地の劣化、生物多様性の喪失を止める」につながります。そしてへどろヒートポンプは、目標13の「気候変動とその影響を軽減するための緊急対策」そのものです。つまり何の役にも立たないと思われる「阿蘇海のへどろ」が、17の国際目標のなかの4つの解決策になるのです。
 
 
 私たちのこれまでの活動は他に例のないことへの挑戦の連続で、何も分からないなか手探り状態でやってきました。しかし内容的には世界に訴えていけるものがあると考えます。これからはSDGsをもっと前面に出し、誇りを持って活動を進めていきたいと考えています。

 すゞ菜での会食は女将を中心に話題が尽きず、今回も予定の時間を30分以上も過ぎてから、慌ててお開きにしました。

 ***********************

次回のイベントは3月16日(土)、10時30分より行います。皆さまのご参加をお待ちしています。なお当日はすゞ菜での会食(1,200円)を予定していますので、事前の申し込みをお願いします。

                                                                     TEL&FAX ; 0772-46-4943  
                         携帯   ; 090-2061-8479
 




2019年1月29日火曜日

最強の野菜スープ

 多くの府民の方々に、丹後地域で活動するNPO、その他諸団体のイベントや取組みに参加して頂き、その活動を知って頂くと同時に地域のことを考えてもらおうと、いま「たんご地域力UP大作戦」のスタンプラリーが展開されています。それに参加する形で、ブルーシー阿蘇の活動を紹介するイベントを1月19日(土)に実施しました。

 これまでの私たちのイベントは料理教室をセットにしており、今回はそれが無いため果たして参加者が集まるか心配しましたが、案の定、事前申し込みは4人で、しかも一人がインフルエンザで欠席されたため、いささか寂しいイベントになりました。


 内容としてはまず、スライドを使って「エコの環」活動を紹介し、そのとき最近読んだ本の「野菜スープ」についてもお話しました。その後、たい肥小屋と畑に案内し、最後にすゞ菜で会食しました。

 参加者にはゼオライトを使った生ごみの発酵法、野菜スープに大きな興味を示して頂き、また、すゞ菜では女将による調理法の説明に歓声が上がり、予定の時間を30分以上も過ぎてのお開きとなりました。


 野菜スープについては面白い内容なので、ここに簡単に紹介します。

 本のタイトルは「最強の野菜スープ」(マキノ出版)で、著者は抗がん剤の世界的権威で、ノーベル賞候補にも名が挙がるという熊本大の前田浩名誉教授です。 彼は従来の抗がん剤はがん細胞だけでなく正常細胞も傷つけるため、がん組織だけを集中的に攻撃する抗がん剤を開発したそうです。しかし研究を進めるなかで「がんはやはり予防が一番」と気づき、野菜スープの研究も進め、そのすばらしい効果を実証したといいます。

 がんを始めほとんどの病気は、体内に発生する「活性酸素」が原因といわれます。野菜にはこの活性酸素を消去する抗酸化物質(フィトケミカルなど)がいっぱい詰まっているのですが、植物には動物と違って細胞膜の周りにもう一つ「細胞壁」があり、これが硬いがためよく噛んで食べても、肝心の抗酸化物質が吸収されづらいという難点があります。しかし煮るとこれを壊すことができ、サラダの100倍も抗酸化物質を多く吸収できるようになるといいます。毎日1~2回、旬の野菜を5~6種類煮て食べるかポタージュにして飲むと、がんの予防に確実になるだけでなく、抗がん剤・放射線治療を受けている患者さんには副作用の苦痛を和らげ、がん治療後の患者さんには体力回復や再発防止になるといいます。
 
 この野菜スープはがんだけでなく、高血圧、糖尿病、脂肪肝など生活習慣病、白内障、アトピー、シミなどにも非常に効果があり、医者仲間の間でも愛好者が増えているそうです。

  考えてみれば具だくさんの味噌汁と同じですが、著者は医者だけに基本的に味付けはせず、野菜のうまみ成分だけで美味しく食べることを勧めています。皆さんも健康維持のため、試してみてはいかがでしょうか。
 
 
           ***********************

次回のイベントは2月16日(土)、10時30分より行います。皆さまのご参加をお待ちしています。なお当日はすゞ菜で会食(1,200円)をしますので、事前の申し込みをお願いします。