2019年9月11日水曜日

生ごみ処理法(宮津方式)

 先日、生ごみのたい肥化について教えてほしいと、あるご夫婦が訪ねて来られました。”すゞ菜”で食事をしたとき、女将から畑の土つくりに生ごみたい肥がよいことを聞き、詳しい話は私から聞くように言われたとのことでした。

 女将からたい肥作りには発泡スチロールの箱で作った処理箱、土代わりの腐葉土、発酵材のゼオライト、それに虫よけ用の布が必要なことを聞いたといって、発泡スチロールの箱をつなぎ合わせて作った大きな処理箱、14リットル袋入りの腐葉土、20キログラム袋(セメント袋)入りのゼオライト、そして処理箱にかける布として畑で虫よけに使う不織布を携えての訪問でした。私もこれまで多くの人にたい肥作りを教えてきましたが、最初から準備万端で話を聞きに来られたのは今回が初めてで、びっくりしました。

 私たちのたい肥作り(宮津方式)では、上下に蓋のある処理箱を用います。内容物を上方から撹拌するだけでなく、箱を反転させて底方向からも撹拌して、内容物が均質になるようにするためです。そのため発泡スチロール箱を利用して処理箱を作る場合は、二つの箱の底の部分をカットし、その部分をボンドで張り合わせます。そうすると上下に蓋のある処理箱ができ、反転・撹拌が可能になります。しかし今回持って来られた箱は、二つの箱のそれぞれ上部と底部をカットして張り合わせた単なる箱で、反転ができない処理箱になっていました。事務所にある木製の処理箱で反転・撹拌の意味を説明すると、「そーか、なるほど。」と納得されていました。
発泡スチロール箱で作った処理箱

 ゼオライトもコメリなどには見つからなかったためインターネットで探し、送料のことを考えて20キログラム購入したということでした(2年分ぐらいの量)。私たちが1キログラム200円で売っていることを話すと、「なんだ、そーか。」と残念がっておられました。ゼオライトは腐食を促進する化学薬品の様に考えておられたようで、土壌微生物が生息しやすい土(粘土)の一種で、阿蘇海のへどろから合成できることをお話しすると、単なる土であることに驚いておられました。
木製の処理箱

 また、処理箱にかける布も単に虫よけというより、特に冬場は生ごみから出る蒸気が外気にさらされると、内容物の表面、処理箱の側面に凝結してベタベタした状態になりやすいため、布をかけ、蒸気を箱の中にこもらせることで内部温度を高く保ち、乾いた状態を維持しようとするもので、かつては毛布を掛けたりしていたが、いまは使い古したシーツやTシャツなどを使用していると説明すると、大きくうなずいておられました。

 私たちが宮津方式と呼ぶたい肥作りを始めたのは2004年、いまから15年も前のことです。今回、訪ねてこられた人には、準備して持ってこられたものそれぞれに対し、なぜ上下に蓋をもつ処理箱を用いるのか、なぜ土代わりに腐葉土を使うのか、なぜ発酵材にゼオライトを使い、どうやってへどろから作るのか、なぜ箱に布をかけるのか、それぞれの役割、意味をお話ししましたが、今に至るまでにはそれぞれにかなりの変遷、苦労があり、そうしたことが説明する中で一つ一つ思い出され、私にとっても感慨深い機会となりました。


0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム