2019年2月18日月曜日

SDGs

 たんご地域力UP大作戦のスタンプラリーとして、「ブルーシー阿蘇」を紹介する2回目のイベントを行いました(2/16)。ただ、このスタンプラリーはまだ府民の皆さんに十分伝わっていないのか、今回も参加者は4名と寂しい状態でした。そんな中、実行委員会会長の山本さんがビデオカメラを持って駆けつけ、イベントの内容を撮影してくれました。

 内容は前回と同様、まずスライドを使って高齢者事業「エコの環」とヒートポンプについて説明し、その後、私たちの活動が最近、新聞、テレビなどで報道されるようになってきたSDGsとどう関わっているかについて少しお話しました。そしてたい肥小屋に案内して肥料づくりを説明し、続いてすゞ菜に案内して会食をしました。

 さて今回取り上げたSDGs(エスディージーズ)ですが、2015年に国連総会で採択された「17の持続可能な開発目標」を指します。2030年までに達成することを目指していて、貧困、経済、環境などに関する目標からなります。皆さんに聞くと3名の方は全く知らないと答えておられました。

 なぜSDGsかというと、いま地球は存続の危機にあるといわれます。というのはいま私たちが消費している資源量は、地球の持続に必要な再生可能量の1.5倍にもなり、このままでは地球はもたず、やがて世界は持続不能に陥ってしまうと考えられるからです。

 この点、日本は決して褒められた国ではなく、大量に消費する食料の2割も捨てていて、その量は世界でもトップクラスの年間1,900万トンにもなります。これは7,000万人もの人が生きていける量だといいます。民間調査には2,700万トンという数字もあるというから驚きです。こうしたことから大量廃棄が問題となっている節分の「恵方巻」に対し、今年は農林水産省が「需要に見合った販売」をと、異例の呼びかけを行いました。しかしそれでも10億円以上の恵方巻が捨てられたといいます。しかも日本はごみ(一般廃棄物)のほとんどを焼却処理していて、そのリサイクル、たい肥化率は先進34ヵ国中29位だといわれます。だから日本はSDGsにおいて世界のトップランナーになる責任があるのですが、残念ながらいまのところ日本の評価は15位だそうです。
 
 私たちブルーシー阿蘇の活動をSDGsの視点から眺めると、まずへどろをゼオライトや吸湿材に利用することは、目標14の「海と海洋資源を守り、持続可能な利用を促進すること」につながります。次に生ごみの循環システム「エコの環」は、目標12の「生産と消費の形態を持続可能なものにする」そのものであり、生ごみ発酵肥料を畑に入れることは、目標15の「陸の生態系を保護・回復し、土地の劣化、生物多様性の喪失を止める」につながります。そしてへどろヒートポンプは、目標13の「気候変動とその影響を軽減するための緊急対策」そのものです。つまり何の役にも立たないと思われる「阿蘇海のへどろ」が、17の国際目標のなかの4つの解決策になるのです。
 
 
 私たちのこれまでの活動は他に例のないことへの挑戦の連続で、何も分からないなか手探り状態でやってきました。しかし内容的には世界に訴えていけるものがあると考えます。これからはSDGsをもっと前面に出し、誇りを持って活動を進めていきたいと考えています。

 すゞ菜での会食は女将を中心に話題が尽きず、今回も予定の時間を30分以上も過ぎてから、慌ててお開きにしました。

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次回のイベントは3月16日(土)、10時30分より行います。皆さまのご参加をお待ちしています。なお当日はすゞ菜での会食(1,200円)を予定していますので、事前の申し込みをお願いします。

                                                                     TEL&FAX ; 0772-46-4943  
                         携帯   ; 090-2061-8479