2023年7月24日月曜日

へどろから見た持続可能な世界ー栄養バランス

 消費者物価指数の上昇が22ヶ月連続で続いているそうです。その影響は2人世帯の食費に換算すると、同じ食品を買った場合、この2年間で10万円ほど負担が増えることになり、それが食品数の買い控えにつながったり、ステルス値上げといって同じ袋でもちくわの数が1つ減ったり、ツナサラダのツナの量がキャベツで置き替えられたりして、知らず知らずのうちに健康をむしばんでいるとテレビが報じていました。そういえば私がよく買う魚のウインナーも、外袋と中身の間にかなりの空間ができています。

 テレビでは母子家庭や糖尿病の持病のある人、また生活に困った人たちにレトルト食品や缶詰などを配っているフードバンクなどを紹介していました。食事の回数が減ったり、炭水化物だけの食事が増えたり、おかずの数、野菜や果物が減ったりすることで、糖質、脂質が増える一方で、たんぱく質、ビタミン、ミネラルが減り、栄養バランスに崩れが起きているといいます。その結果、貧血で動けなくなったり、血中のヘモグロビンA1c(糖尿病の指数)が急増する一方でアルブミン(たんぱく質)が急減し、糖尿病患者にとって命取りになりかねない例などを紹介していました。フードバンクでは栄養バランスに注意した食品の組み合わせに注意しつつも、給食の無くなる夏休みに入ることで、特に子供さんへの影響を心配していました。育ち盛りの子供にとって栄養バランスはとても重要だからです。

 たんぱく質、糖質、脂質は身体を造ったり、身体を動かすエネルギー源になる栄養素です。一方、ビタミン、ミネラルは身体や心(頭脳)をイキイキ活動させる栄養素です。これらをバランスよく取らないと身体は正常に動かなくなってしまうのです。経済的に苦しくなるとどうしても食費にしわ寄せが行きがちですが、病気になったのでは意味がなく、かえって経済的に追い込まれることになります。例えばたんぱく質ならその1日に必要な量=(0.37×体重)グラムといわれ、60キロの体重の人なら22gだそうです。納豆;6.9g/パック、豆腐;7.4g/100g、パン;5.2g/枚、シーチキン缶詰;13.4g/缶(70g)などを参考に食事の内容を考えれば、必要量の摂取は経済的に難しいことではないと言えます。 


 それよりフードバンクに食料を貰いに来ていた女性は大きな車で来ていましたが、お金の使い方が何か間違っているように感じました。