2018年3月22日木曜日

ちーたび

 ちーたび(食品添加物について考えよう)を行いました(参加者8名、内男性2名)(3/18)。

 最初にゲストの青木伸代さん(丹後アレルギーを考える会代表)に食品添加物についてのお話をして頂きました。

 これまでバラバラであった加工食品の表示形式が下記のように一元化された(2015、移行期間5年)。

①名称、②保存方法、③消費期限/賞味期限、④原材料名、⑤添加物、⑥内容量又は固形量及び内容総量、⑦製造所又は加工所の所在地及び製造者又は加工者の氏名又は名称(輸入品にあっては輸入業者の営業所所在地及び輸入業者の氏名又は名称)

また、一定の食品については下記のことが表示される。

・アレルゲン(表示義務;小麦・エビ・カニ・卵・落花生・乳・そば、表示推奨;サケ・サバ・大豆・クルミ・カシューナッツ・牛肉・豚肉・鶏肉・ゼラチン・あわび・いか・いくら・やまいも・まつたけ・オレンジ・キウイフルーツ・もも・りんご・バナナ・ごま)、・L-フェニルアラニン化合物を含む旨、・特定保健用食品に関する事項、・遺伝子組み換え食品に関する事項、・乳幼児規格適用食品である旨、・原料原産地名、・原産国名(輸入品の場合)

 次に食品添加物の種類、役割についての話があり、なかでも指定添加物(454品目)は安全性が審査されているとはいえ、化学的に合成されたもので身体にとっては異物であり、消化・分解されないので避けた方がよい。例えばハム、ソーセージ、明太子などの発色剤として使われる亜硝酸ナトリウムは、肉のタンパク質と反応して発ガン物質(ニトロソアミン)を作ることが知られている。
 
最後に青木さんは「今日の機会を「学ぶ」、「知る」だけに終わらせず、ぜひ「する」、「変える」の機会にしてほしい」と、印象的な言葉で締められました。


 お話の後は気分転換を兼ね、私たちの生ごみ処理機(宮津方式)と畑に案内しました。そして私たちのこだわり(無化学肥料・無農薬・無畜糞・露地栽培)についての理解を深めてもらいました。


 帰ってから、すゞ菜の女将小西美鈴さんの指導で「うどん料理」の調理実習を行いました。
 まず、「ダシをしっかり取って調理すれば、食品添加物は減らせる」という小西さんの持論に従い、ダシの取り方を学びました。そして山菜や煮物の残り(こんにゃく、ゴボウ)でてんぷらを揚げました。このとき卵を溶かすには箸は寝かせず立てた方が溶きやすいことを学びました。

 うどんにはかまぼこが2枚付きました。しかしそれには指定添加物の保存料(ソルビン酸)と着色料(赤3号、赤106号)が入っていることを知ってもらいました。


 食後は交流タイムに移り、「いま私たちはごく普通の食事をしても、年間に7.7kgもの食品添加物を摂取している」、「添加物にはナトリウムやリン酸塩が多く入っており、ナトリウムは食塩を取るのと同じことになり、リン酸塩は体内からカルシウムを取り去るので、ソファーから飛び降りた猫が骨折したという笑えない話がある」、「何にでも入っているアミノ酸/アミノ酸等は依存症になりやすく、特に小さい子供さんは注意が必要」などといった話を交えながら、自由に話し合ってもらいました。皆さんからは「添加物の恐ろしさを改めて知った」、「これまで表示の見方が分からずあまり見なかったが、もらった資料を参考に気を付けたい」、「バナナは手に持つ方に農薬が濃縮しており、3cmほど食べ残した方がよい」、「妊娠前の女性に知って欲しい」、「レモンは切り口を上にして搾るのがよいとされるが、農薬のことを考えると下にした方がよいのでは?」などいろんな意見が飛び交い、予定の時間があっという間に過ぎてしまいました。




 

2018年3月6日火曜日

ちーたび(食品添加物について考えよう)

 ある人から「おいしいよ」といってお茶を頂きました。飲んでみるとコクがあり、確かにおいしく感じましたが何か後味が残ります。おかしく思って袋を見ると、お茶に調味料(アミノ酸等)が入っていました。いまやほとんどの加工食品に添加されているアミノ酸、アミノ酸等ですが、お茶にまで添加するのかと愕然としました。

 こうした調味料は「うま味」を出すために加えられます。池田菊苗がコンブのうま旨味はグルタミン酸というアミノ酸であることを発見した当初は、調味料の販売を始めた味の素㈱もコンブを煮だして結晶化させ、それを販売していたようです。しかしそれでは商売にならないので、「グルタミン酸ナトリウム」を工業的に大量生産するようになりました。こうなると調味料は完全に「化学物質」になり、作ろうと思えば石油からでも髪の毛からでも安く作れるようになりました。

 しかし工業的に化学物質を生産する場合は何を原料にするか、どのような工程で生産するかが問題になります。どんなに純度の良い製品も原料、工程からの不純物の副産・混入は避けられず、その毒性などをよく調べる必要があるのですが、不純物が少ないほどそうしたことへの配慮が薄れてしまうからです。不純物の怖さはアメリカがベトナム戦で撒いた枯葉剤に、不純物としてダイオキシンが含まれていたことがよく知られています。

 また、純度の良いものほど麻薬性を有し、依存症を引き起こしやすいことも知っておくべきです。南米でお茶として飲まれるコカの葉も、精製するとコカインという麻薬になるのと同じです。生産者が食品にアミノ酸、アミノ酸等を添加するのは、勘ぐれば消費者を中毒にして、リピーターにしようとしているのかもしれません。

 アメリカでかつて化学調味料を多用する中華レストランで、特に女性や酒の弱い人たちに料理を食べた後、後頭部や手足のしびれ、目まい、吐き気を訴える事件が頻発し、化学調味料の安全性が疑問視されたことがあります(中華料理店症候群)。そして化学調味料には神経興奮毒性があり、脳や神経系に深く静かに影響を与え、3歳未満の幼児では脳に異常を起こす恐れのあることなどが明らかにされました。

 以上は食品添加物の中の調味料(アミノ酸、アミノ酸等)に限った話ですが、厚労省が定める食品添加物は804品目もあり(2014年現在)、それらがありとあらゆる加工食品に使用され、いまや日本人の大人が1年間に摂取する添加物の量は7.7kgにもなるといわれます。砂糖でも食塩でもメリケン粉でもよいですから、それらを食品添加物に見立てたときの量を想像してみて下さい。それらは食べ物ではなく、身体にとって異質の化学薬品なのです。


 さて、「昭和40年頃の味探訪シリーズ」の第6弾として、食品添加物についてのちーたびを下記のように予定しています。ふるってご参加ください。

  日     時;3月18日(日)、9:30~14:00
  集合場所;吉津地区公民館(宮津市須津1031)
  参  加  費;1,200円
  定   員;8名