2021年12月26日日曜日

へどろから見た持続可能な世界ーがん対策

  前回のコロナ対策では、熊本大学名誉教授前田浩博士(抗がん剤の世界的権威)が訴えられる、「野菜スープ」の力についてお伝えしました。今回はその他の効能についてもお伝えしたいと思います(加筆しています)。

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 皮膚がんの主たる原因は紫外線です。紫外線を浴びると体内に猛毒の「活性酸素」が発生し、遺伝子に損傷を与えて「正常細胞」を「がん細胞」に変異させるからです。一方、植物は紫外線を浴び、活性酸素の猛攻を受け続けてもがんにかかりません。これは植物が大量に含有するファイトケミカルが活性酸素を消去し、がん化を防いでいるからです。
 活性酸素は紫外線の他にも農薬や食品添加物などの化学物質、タバコやアルコール、排気ガスや汚染物質、不規則な生活、ストレス、過激な運動などによっても体内に発生するため、私たちの周りには活性酸素の発生源があふれ、私たちは常にがん化の脅威にさらされています。しかし日頃から野菜をしっかり食べ、ファイトケミカルを摂取しておれば、「がんの予防・抑止に有効」と言い切って差し支えないと思います。

がん予防に果たすファイトケミカルの役割

 野菜はハウス物より紫外線を多く受ける露地ものがよく、緑色の濃い野菜が有効です。白菜やキャベツなら内側の白いところより外側の緑の濃い部分の方が有用です。根菜のレンコン、里いも、サツマイモ、ジャガイモなども有効ですが、大根やニンジンは葉の方が50100倍も強力です。豆類、種子類も非常に有能です。

 野菜スープはがんだけでなく、活性酸素が関与する高血圧、糖尿病といった生活習慣病やアンチエイジング(老化防止)にもよく、白内障や顔のシミにも有効です。治療の補助に野菜スープを導入しておられる麻布医院の院長さんは、「野菜スープを併用すると、薬だけでは望めない治療効果がある」ことを実感されています。

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 私は若いころスポーツが好きで、いつも真っ黒に日焼けしていました。年を重ねてあまりスポーツをしなくなっても顔は黒く、両ほほには500円玉くらいのシミができていました。ところが「エコの環」事業を始め、野菜を多く食べるようになって数年が過ぎたころ、顔に2か所、お腹に1か所、大きな大豆大の真っ黒なホクロができました。外科で診てもらったところ幸い悪性でなく、ドライアイスで焼き切ってもらいました。すると顔の色がかなり白くなり、右ほほのシミは完全に消え、左ほほのシミもかすかに残る程度になっていることに気づきました。またお腹はベルト周りが黒かったのですが、それも完全に消えていました。いまでも非常に不思議に思う体験ですが、前田博士はシミにも有効と述べておられ、これが「野菜の力」だと信じています

 健康維持のため、一日に
350グラム以上の野菜を食べましょう。



2021年12月7日火曜日

へどろから見た持続可能な世界ーコロナ対策

 世界的に新型コロナウィルスの感染拡大がいまなお続くなか、新たな変異株「オミクロン株」が南アフリカで見つかり、それが新たな感染拡大を引き起こし、コロナ禍は収束する気配がまったくありません。私たちはマスク、手洗い、三密以外、ワクチンや治療薬に頼るしかすべはないのでしょうか。

 熊本大学名誉教授で抗がん剤の世界的権威である前田浩氏は、著書「ウイルスにもガンにも野菜スープの力」(幻冬舎)で次のように述べておられます。

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新型コロナウィルスにかかって亡くなったと聞くと、私たちはウイルスが人を攻撃して死に至らしめたと思いがちです。しかしウイルスは死因の「きっかけ」にすぎません。

私たちはマウスを使ったインフルエンザウイルスの実験で、ウイルスに感染して死んだマウスの死体から、ウイルスが全く見つからないことを発見しました。マウスはウイルスによって殺されたのではなく、「感染後に発症した肺炎」で死んだのです。世界で初めてこの事実を突き止め、科学雑誌「サイエンス」に発表しました1989

活性酸素の働き

ウイルスが私たちの体内に侵入すると身体の免疫をつかさどる白血球から、ウイルスを殺すために「活性酸素」が通常の200600倍も放出され、それによりウイルスは全滅します。しかし過剰に発生した活性酸素は自身の肺の細胞や組織も傷つけ、それが原因で肺炎を引き起こします。しかも私たちが暮らす生活環境にはその他の細菌・病原菌もいっぱい浮遊しているので、そうした菌に複合感染すると肺炎は重症化しやすく、致命的になります。つまりウイルスは肺炎の引き金であって、直接の病因・死因は過剰な活性酸素なのです。

ではこの活性酸素をどうやって中和したらよいのでしょう。それを探すなかで「抗活性酸素力」の成分を含む野菜に注目しました。野菜はその細胞の中に、色や香り、辛み、苦みなどのもととなる成分、ファイトケミカル(植物性化学物質)を含んでいます。このファイトケミカルには強い抗酸化力があり、ウイルスの侵入などで発生した活性酸素を中和・除去してくれます。ただし細胞は固い細胞膜に覆われているため、噛んだりすりつぶしてもなかなか壊れません。しかし加熱するとすぐに破裂してファイトケミカルや食物繊維が外に出てきますので、抗酸化力は加熱により100倍近くも強くなります。だから鍋物、みそ汁などで旬の野菜たっぷりの料理をスープごと毎日食べていれば、ウイルスに感染しても軽症ですむか、早期回復が期待できます。

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 もともと私たちの身体には余分な活性酸素を消去する酵素が存在し、それが身体を守ってくれるのですが、年齢とともにその酵素を作る能力が低下するので、高齢になると多量の活性酸素に対応しきれなくなるといいます。それを補ってくれるのが野菜のファイトケミカルなのです。年齢にかかわらず旬の野菜をたっぷり加熱して食べ、コロナに負けない身体を作ってください。