へどろから見た持続可能な世界ーノーベル賞ダブル受賞
今年のノーベル賞は大阪大学特任教授の坂口志文さんと、京都大学特別教授の北川進さんがダブル受賞されることになりました。おめでとうございます。
免疫細胞といえばそれまで、ウイルスや細菌などの外敵を攻撃するものだけが知られていたのに対し、その攻撃にブレーキをかける役目の免疫細胞(Tレグ)が新たに発見され、それが不足すると従来の免疫細胞が暴走してアレルギー疾患や、自分自身の細胞を傷つけてしまう自己免疫疾患(関節リウマチや1型糖尿病など)を引き起こすこと、Tレグを増やすには大腸の腸内細菌のバランスを整える(善玉菌を増やす)ことが大切なこと、などをお伝えしました。
そのときTレグはノーベル賞級の発見と感じ、大阪大の坂口教授が発見されたと書き加えたことを覚えています。ただしそのときは、実際にノーベル賞がこんなにも早く与えられるとは思ってもいませんでしたが。
また、別のブログでは、花粉症対策として政府が行おうとしている花粉発生量の半減対策、すなわち現在のスギ人工林を無花粉、少花粉のスギや他の木に置き換える計画に対し、そんなことに膨大なお金をかけるより、Tレグの研究にお金を使った方が有意義であり、はるかに安上がりになるとお伝えしました。
今回の受賞が決まり、文部科学大臣から祝福の電話があったとき、坂口さんも「自分たちの研究費はドイツの1/3ほどだ」と、早速、自分たちの窮状を訴えられたそうです。
腸内細菌のバランス改善には食物繊維が大切です。成人では1日24グラム以上の摂取が必要とされるのに対し、現代人の摂取量は15.0グラムと慢性的に不足しているのが実情で、政府も1日350グラム以上の野菜を食べることを奨励しています。
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