へどろから見た持続可能な世界ーカレーライス
新聞によると舞鶴市は今年から「海の日」に合わせ、小中学校の給食に「海自カレー」、「海保カレー」を出すそうです。日本の海を守る重要組織のあるまちに誇りを持ち、社会貢献に尽力する志を醸成するための食育だそうです。
舞鶴市といえば「カレー発祥の地」をめぐって呉市と争うほど、カレーが有名です。どちらも明治期に海軍鎮守府が置かれたまちで、実は日本のカレーは海軍発祥の料理だからです。
明治期の日本の軍隊では大勢の兵士が脚気になり、海軍は陸軍に先駆けて食事に麦飯を取り入れ、脚気撲滅に成功したと前回、お伝えしました。
食事の重要性に気づいた海軍では西洋式の食事を取り入れるようになり、料理の教科書「海軍割烹術参考書」(1908)には、100種を超える西洋料理やお菓子のレシピが載っていたそうです。その中でも人気だったのが「カレーライス」だったそうです。
カレー発祥の地インドでは、「カレー」ではなく「スパイス煮込み」と呼ばれていたそうです。鶏レバーを玉ねぎやにんにくなどと煮込み、黒コショウとターメリック(ウコン)で香りをつけた素朴な料理で、肝心なのはスパイス(香辛料)でした。
香辛料は食べ物の臭みを消し、香りや辛味、色合いを加え、食欲増進や消化を助けるものですが、それは植物が自らを害虫や病原体から守るために作った化学物質(ファイトケミカル)です。それが人間にとっては新陳代謝の活性化・肝機能向上・疲労回復・整腸作用・健胃・解毒など、様々な効果をもたらしてくれるのです。
市販のカレールーには20~30種類もの香辛料が入っているといわれ、カレーは美味しいだけでなく、万能食と言えるほど栄養バランスもよいそうです。
一石英一郎;すごい野菜の話、飛鳥新社(2024)

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