2018年3月6日火曜日

ちーたび(食品添加物について考えよう)

 ある人から「おいしいよ」といってお茶を頂きました。飲んでみるとコクがあり、確かにおいしく感じましたが何か後味が残ります。おかしく思って袋を見ると、お茶に調味料(アミノ酸等)が入っていました。いまやほとんどの加工食品に添加されているアミノ酸、アミノ酸等ですが、お茶にまで添加するのかと愕然としました。

 こうした調味料は「うま味」を出すために加えられます。池田菊苗がコンブのうま旨味はグルタミン酸というアミノ酸であることを発見した当初は、調味料の販売を始めた味の素㈱もコンブを煮だして結晶化させ、それを販売していたようです。しかしそれでは商売にならないので、「グルタミン酸ナトリウム」を工業的に大量生産するようになりました。こうなると調味料は完全に「化学物質」になり、作ろうと思えば石油からでも髪の毛からでも安く作れるようになりました。

 しかし工業的に化学物質を生産する場合は何を原料にするか、どのような工程で生産するかが問題になります。どんなに純度の良い製品も原料、工程からの不純物の副産・混入は避けられず、その毒性などをよく調べる必要があるのですが、不純物が少ないほどそうしたことへの配慮が薄れてしまうからです。不純物の怖さはアメリカがベトナム戦で撒いた枯葉剤に、不純物としてダイオキシンが含まれていたことがよく知られています。

 また、純度の良いものほど麻薬性を有し、依存症を引き起こしやすいことも知っておくべきです。南米でお茶として飲まれるコカの葉も、精製するとコカインという麻薬になるのと同じです。生産者が食品にアミノ酸、アミノ酸等を添加するのは、勘ぐれば消費者を中毒にして、リピーターにしようとしているのかもしれません。

 アメリカでかつて化学調味料を多用する中華レストランで、特に女性や酒の弱い人たちに料理を食べた後、後頭部や手足のしびれ、目まい、吐き気を訴える事件が頻発し、化学調味料の安全性が疑問視されたことがあります(中華料理店症候群)。そして化学調味料には神経興奮毒性があり、脳や神経系に深く静かに影響を与え、3歳未満の幼児では脳に異常を起こす恐れのあることなどが明らかにされました。

 以上は食品添加物の中の調味料(アミノ酸、アミノ酸等)に限った話ですが、厚労省が定める食品添加物は804品目もあり(2014年現在)、それらがありとあらゆる加工食品に使用され、いまや日本人の大人が1年間に摂取する添加物の量は7.7kgにもなるといわれます。砂糖でも食塩でもメリケン粉でもよいですから、それらを食品添加物に見立てたときの量を想像してみて下さい。それらは食べ物ではなく、身体にとって異質の化学薬品なのです。


 さて、「昭和40年頃の味探訪シリーズ」の第6弾として、食品添加物についてのちーたびを下記のように予定しています。ふるってご参加ください。

  日     時;3月18日(日)、9:30~14:00
  集合場所;吉津地区公民館(宮津市須津1031)
  参  加  費;1,200円
  定   員;8名


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