2026年6月29日月曜日

へどろから見た持続可能な世界ースーパーエルニーニョ

 今年の夏はスーパーエルニーニョ現象が発生し、梅雨明けが平年より早く、猛暑の続く過酷な夏になる恐れがあるといいます。どういうことでしょうか?


 「エルニーニョ」とか「ラニーニャ」という言葉を、聞かれたことがあると思います。赤道付近には常に貿易風と呼ばれる風が東から西に向かって吹いていて、温かい海面水をインドネシア方面に吹き寄せています。それを補うように南米沖では深海から冷たい水が沸き上がるため、太平洋熱帯域の海水温は西部で高く、東部で低い状態になっています。ところが貿易風が弱く、西部の温かい海水が東方に広がり、南米沖の冷水の湧昇も弱まることが、時々発生します。これがエルニーニョ現象で、インドネシアに近い海面水温が相対的に低下するため、積乱雲の発生や、それに伴って発生する太平洋高気圧の位置が平常時より東方に移動し、日本は冷夏や多雨に見舞われます。一方、貿易風が強く、温かい海水がインドネシア近海に押し寄せることも時々発生します。これがラニーニャ現象で、この時は太平洋高気圧が北に大きく張り出して日本を覆うため、日本の気温は高くなります。


貿易風が引き起こす海水温分布

 こうした従来の説明からすると、日本の今夏は冷夏になるはずです。ところが近年は温暖化による地球全体の気温の上昇が著しく、それがエルニーニョの冷夏効果を完全に相殺・凌駕し、局地的にラニーニャ現象に近い海面水温の分布が見られるようになったといいます。その最たる例が2023年で、強力なエルニーニョ現象が発生したにも係わらず、過去最高を更新する記録的な猛暑となり、温室効果ガスの増加がエルニーニョの冷却効果を無力化した、転換点の年になったといいます。


 しかも日本近海の海面水温は異常に高い状態が続いていて、それがヒーターの役割を果たし、そこから発生する大量の水蒸気は、体感温度を著しく押し上げます。加えてチベット高気圧が太平洋高気圧の上に重なり、日本列島をすっぽり覆う「二重高気圧」の形成も予想され、これらが今夏、過酷な猛暑になる理由だといいます。温暖化は後戻りが難しい状況になりつつあるといえます。 


 生ごみは燃やすのではなく、たい肥にして地中に埋めるべき時が来ています。