2012年7月28日土曜日

エクセルの威力


我々の活動の収入源となる野菜の販売額は、4月;4,210円、5月;12,260円、6月;14,430円、7月;14,250円と、まだまだ微々たる額に留まっています。その理由として、出荷できる野菜栽培者がいまのところ3人で、野菜の種類、量が全然少ないこと、また、品数が限定的のため宣伝もできないことが挙げられます。もちろん野菜栽培者を増やしてもいますが、いままで化学肥料・農薬を使ってきた畑で、いきなり生ごみ堆肥だけで野菜をといっても、なかなか難しいところがあり、やはり「土つくりに3年」といった時間も必要になってきます。いまはただ存在を知ってもらうために、細く長く、販売活動を続けていくしかないのかも知れません。
  ところでこの野菜の販売ですが、お店屋さんから販売代金を受け取り、手数料を支払うためには野菜の出荷明細が必要となります。また野菜栽培者に代金を支払うためには、野菜の販売明細が必要になります。今はまだお店屋さんが2軒、野菜栽培者が3人で、月に1万円そこそこの取引きですが、これでも月末の金銭収支合せは大変です。これ以上数量、扱い額が増えてきたら正直どうしようというのがずっと頭痛の種でした。そんな時書店でエクセルを使って台帳を作り、ピボットテーブルを使えば簡単に明細書が作れることを知りました。そこで今月からさっそく台帳作りを始めました。日付、店舗、野菜、農家、販売価格、販売数を打ち込めば、あとは販売額、店舗・農家への支払額、我々の受取分を思い通りに計算し、ピボットテーブルを使えば店舗が何軒になろうと、野菜栽培者が何人になろうと、明細書を瞬時に作ってくれます。改めてエクセルの威力に驚いているところです。
お店への出荷明細書



2012年7月4日水曜日

生ごみ堆肥のつくり方

撹拌機
きょうは大型生ごみ処理機「たいぞう君」による、生ごみ堆肥の作り方について紹介します。我々独自の宮津方式です。宮津市須津8番組では、毎朝8時半ごろ主婦たちが生ごみを持ち寄り、生ごみの堆肥化処理を行っています。①生ごみを投入する前に手動の攪拌機(右上写真;耕耘機の羽根を利用)を回し、生ごみの入った土をよく撹拌します。②「たいぞう君」の上蓋を閉めて半回転(天地逆転)し、それまで底にあった蓋を開け、再度撹拌機を回して土をよく撹拌します。③持ち寄った生ごみを投入(右下写真)し、市販の天然ゼオライトを5%振りかけ、撹拌機を回して生ごみと天然ゼオライトを土によく混ぜ込みます。④「たいぞう君」の上蓋を開けたまま箱にシーツ、あるいは毛布を掛け、翌日まで放置します。以上です。上蓋を開けたままにするのは、生ごみが発酵分解するときキログラム当たり700~750mlもの水が蒸発するからです。シーツや毛布を掛けるのは、特に冬場に蒸気が土に凝結するのを防ぐためです。消臭効果もあり防虫に有効です。
撹拌後の生ごみ投入
発酵分解には外気温度もさることながら、生ごみ量(エネルギー源)の影響が大きいといえます。「たいぞう君」(内容積;180リットル)への生ごみ量が日に4~5キロまでなら、真夜中に量に応じた最高温度(40~60℃)に達した後、翌朝に向け温度は降下します。しかし生ごみ量が6~7キロと多くなると、温度は翌朝まで上昇し続け(70℃以上)、臭いが問題になったり、冬場は土をべとつかせる原因になります。
  10日~2週間に1度、篩を使って生ごみ分解物を取り出し、発泡スチロール箱で1か月ほど2次養生すると、生ごみ堆肥として元肥、追肥に使用できます。得られる堆肥の量は生ごみ量の25%ほどです。