へどろから見た持続可能な世界ーからだの細菌
京都府立医大附属北部医療センター(与謝の海病院)主催の府民公開講座「からだの細菌をコントロールする」があり(6/23)、聴講してきました。
「口」は食べ物を噛んで飲み込むことで栄養を摂るための重要な器官です。しかし口の中には約1,000億個もの細菌が存在していて、それが体内に入ると病気を引き起こすことがあるため、口の中を清浄にして細菌数を減らすことは非常に大切なのだそうです。とくに老人は口の中が乾きやすく細菌数が増えやすいので、誤嚥性肺炎などを防ぐ意味でも口腔ケアは非常に大切だといいます。病院ではがんなどで化学療法、放射線治療を受ける患者さんとか、手術を受ける患者さんには術前に口腔ケアを行い、合併症の予防、病気の早期回復を図っているそうです。
次の講演は「人生100年時代を生きる」でした。日本人の平均寿命(2019年)は男性81.41歳(世界4位)、女性87.45歳(世界1位)で、日本は世界一の長寿国を誇っています。しかし健康寿命(医療・介護に依存することなく自立して生活できる期間)はそれぞれ72.68歳、75.38歳で男性で8.7年間、女性で12.1年間は、日常生活に制限のある不健康な期間を過ごしています。そこでWell-beingな生き方を目指す必要があります。Well-beingとは幸福、健康といった意味ですが、ここでは「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも満たされた状態」で生きることを意味します。
では人生100年時代のWell-beingを目指した対策とはどんなものでしょうか? それにはまず健康に生きることが大切で、おなか(腸)の健康が大事だそうです。ヒトの腸には100兆個もの細菌が棲んでいて、私たちはそれらと生命共同体の関係にあるからです。腸を元気にするには食物繊維の多い植物ベースの日本食がよく、野菜や果物を多く食べることが推奨されるそうです。
私たちの作る「エコの環」野菜はビタミン・ミネラルも豊富であり、Well-beingな生活を目指すには最適といえそうです。
因みに京丹後市には100歳以上の“百寿者”が全国平均の3倍以上も住んでおられるそうです。そこで「第1回世界長寿サミット」が来年の6/15~6/19にかけて京丹後市で開かれるそうです。