タネ取り
近くに地元の野菜を買い取って販売してくれるお店があり、知名度アップのためときどき「エコの環」野菜を持って行き、買ってもらっています。しかし買取価格が私たちの設定価格の3割ぐらいであるのと、他からの野菜とのガチンコがあると買ってもらえないため、あまり頻繁には持って行っていません。あるとき万願寺を持って行き買ってもらったとき、「万願寺という名前は使えない」といわれました。恐らく万願寺というのは舞鶴地域で古くからタネ取りが続けられ、その地域固有の品種になったもので、商標登録もされているからだろうと思います。
商標登録とはいかないまでも本来のタネ取りを続け、この地域特有の味を持つ野菜を作りたい、つまり規格化されたF1のタネ(タネ取りができない)からの脱却を進めたいと、昨年、固定種のタネでトマトを育て、そのトマトからタネを取り、そのタネからトマトが無事に発芽したことを、以前、ブログでお伝えしました。
その後のトマトの顛末ですが、順調に大きく成長し、赤く色づき始めた丁度そのころ、雨と強風により支えが倒れ、そのはずみでトマトも全部が倒れて茎から折れてしまいました。そんなことでトマトは全滅、タネ取りもあきらめざるを得ませんでした。
そんな時、毎日生ごみの入ったバケツを洗い、その水を捨てているプランターに、トマトが元気に育っているのに気がつきました。何度か収穫し、ただキズがあったりして販売はしませんでしたが、元気がよく味もしっかりしていて、固定種のトマトのような感じがします。しかしプランターにタネを撒いた記憶はなく、生ごみに交じってきたこぼれダネのような気もします。いずれにしてもタネ取りをして、来年育つかどうか試してみたいと考え、いま完熟するのを待っているところです。
プランターに育ったトマト |