2025年5月5日月曜日

へどろから見た持続可能な世界ーエッセンシャルワーカー

 「エコの環」野菜の販売額が、累計で1,006万円と1千万円を超えました(2012年度~)。

               

 「エコの環」は生ごみで野菜が作れたらよいくらいの軽い気持ちで、自家菜園を楽しむ地域の高齢者たちと、週に1回の出荷を原則に始めた事業です。しかし栽培者は全員が元サラリーマンの素人集団であり、生ごみ肥料による野菜の栽培法も、野菜の販売法も何も分からないところからの出発で、正直、ここまで来られるとは全く思ってもいませんでした。多くの方々のご支援、ご協力の賜物です。

また、試行錯誤を重ねる中で多くのことも学びました。

    生ごみによる野菜作りは永遠に持続が可能である。

    生ごみは土壌中の腐植(黒い土)を増やし、温暖化対策になる。

    生ごみはキログラム当たり250円ほどの価値を持つ。

    生ごみで育てた野菜は栄養価が高く、病気や老化予防に有効である。

    ゼオライトは肥料の損失を減らし、微生物を増やし、陸の豊かさを守る。

    ゼオライトをへどろから合成すれば、海の豊かさを守れる。


ところで昨年の日本の総人口(含む外国人)は12380万人で、前年から55万人減り、14年連続の減少になったそうです。この人口減少の影響は、いま多方面で人手不足の問題を引き起こしています。都会ではごみ収集の人材が集まらず、一般家庭のごみ回収に頭を悩ませる自治体が多いそうです。先日もある自治体のごみ収集の様子をテレビで放映していましたが、作業員は車に乗らず、走って先にある、あるいはコース外のごみを回収していて、大変な重労働の様子でした。


しかしこうした問題はいずれ地方の自治体においても起きる可能性があります。そのときの解決策は生ごみの有効利用かもしれません。生ごみが無ければ、可燃ごみを出す頻度は1/41/5に確実に減るからです。「エコの環」はエッセンシャルワーカーの問題解決にも役立ちそうです。