へどろから見た持続可能な世界ーIPCC最新報告書
国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が、温暖化に関する最新の第6次報告書を公表しました。それによるといま各国が掲げる温室効果ガスの削減目標では、「気温の上昇を1.5℃に抑えることは極めて難しく、2℃未満さえ厳しい。遅くとも25年までにいまの排出ペースを減少に転じ、35年には19年度比で60%減らす必要がある。この10年間の行動が人類と地球の未来を決める」と警告しているそうです。
これから生まれくる人たちに住み易い地球環境を引き渡せるかどうか、私たちはいまその正念場に立たされているのです。
一方で国連総会は国際司法裁判所(ICJ)に、「温暖化対策に国家はどのような法的義務を負うか勧告的意見を出すよう求める」決議を、全会一致で採択したそうです。ICJは国際法上の紛争を解決する国連の司法機関で、その勧告的意見に拘束力はなく、「なぜICJが?」と考えたりもしますが、少しでも各国の政策決定や対策を促す市民活動への追い風になればと願った、危機意識の表れともいえます。
温暖化対策といえば一般に太陽光、風力、バイオマス、地熱、原子力、CO2の回収などが議論の対象になります。能力的にも迅速性においても当然のことではありますが、どれも非常に大きな資本を必要とし、どうしても庶民目線からは遠い話になりがちです。
これに対していま私たちが行っている生ごみによる野菜の栽培は、誰にでもできることです。しかもこれはCO2を有機炭素として土中に貯留する方法で、国際的にも認められた立派な温暖化対策です。いま私たちのやっていることは微力ですが、「エコの環」を多くの人に理解していただき、生ごみによる野菜作りが国民レベルの運動になれば、その効果は再生エネルギーをしのぐものになると信じます。
生ごみたい肥で野菜作りをやってみたい人はいませんか?