へどろから見た持続可能な世界ーRE100
RE100というプロジェクトをご存じでしょうか? 脱炭素社会の早期実現に向け世界的に影響力のある大企業が、自社で使用するエネルギーをすべて再生可能エネルギーにすることで、温室効果ガスの削減を目指そうとする国際的な取り組みです。2021年4月現在、世界の308社(日本企業は53社)が参加、加盟しているそうです。
先日のテレビでは、自社で使用するエネルギーの100%を太陽エネルギーに切り替えたアップル社が、次に部品納入業者に部品を製造するためのエネルギーを、100%再生可能エネルギーに切り替えるよう迫っていることを報じていました。
アップル社の太陽光発電システム |
RE100でいう調達率100%はサプライチェーン、つまり原材料の調達から生産、物流、販売までの全工程を通した数値目標のため、加盟する大企業だけでなく、その影響は中小・零細を含めたすべての関連企業に及ぶのです。
これからは製品の性能がどんなに優れていても、それが100%再生可能エネルギーで作られない限り、アップル社は使ってくれないというのです。つまり技術よりも「その生産は持続が可能か?」が問われるようになってきたのです。温暖化を始め地球環境は、そこまでしないとダメなところまできている証ともいえます。
私たちの「エコの環」活動は生ごみを再利用するもので持続が可能で、地球環境への負荷はありません。活動開始(2012年)以来の生ごみ処理量は49トン、野菜販売額は656万円です(生産者が食べる分を含めると額は倍近くになるでしょう)。本来なら燃やして排ガス、焼却灰として地球環境に負荷を与えるものが、負荷を与えないだけでなく野菜という新たな価値を生み出してくれるのです。
私たちはまた、野菜袋を回収して再利用することを進めています。これも海洋汚染を少しでも減らそうとする試みです。皆さまの温かいご理解、ご協力をよろしくお願いします。