最強の野菜スープ
多くの府民の方々に、丹後地域で活動するNPO、その他諸団体のイベントや取組みに参加して頂き、その活動を知って頂くと同時に地域のことを考えてもらおうと、いま「たんご地域力UP大作戦」のスタンプラリーが展開されています。それに参加する形で、ブルーシー阿蘇の活動を紹介するイベントを1月19日(土)に実施しました。
これまでの私たちのイベントは料理教室をセットにしており、今回はそれが無いため果たして参加者が集まるか心配しましたが、案の定、事前申し込みは4人で、しかも一人がインフルエンザで欠席されたため、いささか寂しいイベントになりました。
内容としてはまず、スライドを使って「エコの環」活動を紹介し、そのとき最近読んだ本の「野菜スープ」についてもお話しました。その後、たい肥小屋と畑に案内し、最後にすゞ菜で会食しました。
参加者にはゼオライトを使った生ごみの発酵法、野菜スープに大きな興味を示して頂き、また、すゞ菜では女将による調理法の説明に歓声が上がり、予定の時間を30分以上も過ぎてのお開きとなりました。
野菜スープについては面白い内容なので、ここに簡単に紹介します。
本のタイトルは「最強の野菜スープ」(マキノ出版)で、著者は抗がん剤の世界的権威で、ノーベル賞候補にも名が挙がるという熊本大の前田浩名誉教授です。 彼は従来の抗がん剤はがん細胞だけでなく正常細胞も傷つけるため、がん組織だけを集中的に攻撃する抗がん剤を開発したそうです。しかし研究を進めるなかで「がんはやはり予防が一番」と気づき、野菜スープの研究も進め、そのすばらしい効果を実証したといいます。
がんを始めほとんどの病気は、体内に発生する「活性酸素」が原因といわれます。野菜にはこの活性酸素を消去する抗酸化物質(フィトケミカルなど)がいっぱい詰まっているのですが、植物には動物と違って細胞膜の周りにもう一つ「細胞壁」があり、これが硬いがためよく噛んで食べても、肝心の抗酸化物質が吸収されづらいという難点があります。しかし煮るとこれを壊すことができ、サラダの100倍も抗酸化物質を多く吸収できるようになるといいます。毎日1~2回、旬の野菜を5~6種類煮て食べるかポタージュにして飲むと、がんの予防に確実になるだけでなく、抗がん剤・放射線治療を受けている患者さんには副作用の苦痛を和らげ、がん治療後の患者さんには体力回復や再発防止になるといいます。
この野菜スープはがんだけでなく、高血圧、糖尿病、脂肪肝など生活習慣病、白内障、アトピー、シミなどにも非常に効果があり、医者仲間の間でも愛好者が増えているそうです。
次回のイベントは2月16日(土)、10時30分より行います。皆さまのご参加をお待ちしています。なお当日はすゞ菜で会食(1,200円)をしますので、事前の申し込みをお願いします。