2016年12月4日日曜日

ふるさと産品

 ふるさと納税という制度があります。具体的内容はあまり詳しく知りませんが、財政的に比較的ゆとりのある都会と、苦しい田舎の税収格差をなくすため、都会に住む人たちが自分の納める住民税を自分のふるさとや、あるいは好きな地方の町に収めることを可能にした制度だったと思います。
 こうした都会からのふるさと納税を集めるのに、本来は地方の町が「こうした政策にお金を使わせていただきます」と、魅力的な政策をアピールして納税獲得を目指すべきなのでしょうが、地方の特産品を送って喜ばれる方が効果的なため、いまはいかに豪華な特産品で税金をかき集めるかの競争になっているようです。

 ところで私たちが進める「エコの環」ですが、本来、その目指すところは地域の生ごみを栄養豊富な野菜に変え、地域で消費して健康増進に役立てる「地域完結型の循環」です。したがってこれまで地域外の人から野菜を譲ってほしいと言われても、あまり積極的な対応はとってきませんでした。しかし販売量を増やそうとする一方で、なかなか地域での購買者開拓が進まないなか、いつまでも正論に固執しているわけにもいかず、今年から欲しい人がいたら宅配を使っても対応するようにしました。

 こうしたこともあり今年の9月、宮津市の「ふるさと産品」に申し込んでみました。少しでも「エコの環」野菜の良さが外部に伝わり、それが地域に跳ね返ってくることもあるのでは、といった淡い期待もあってのことでした。そして3,000円相当の野菜の詰め合わせが、6~8月、10~12月の間にそれぞれ3箱づつ提供可能と申請しておきました。例年9月は端境期で野菜の出荷量が少なく、9月を外しておいたのですが、今年は天候不順の影響か10月、11月になってもなかなか出荷量が伸びず、正直、注文が来たらどうしようとひやひやしていました。そんな11月22日、「野菜の詰め合わせ」の送付依頼が3箱、Faxで送られてきました。
 やっと少し出荷量が上向き始めていたときだったので、その点は助かりましたが、通常の出荷日の翌日であり、今度は送る野菜の品揃えに生産者の皆さんに無理を頼み、また、送る野菜に問題があっては大変と、家内と2人でピリピリしながら袋詰め、梱包を行いました。何とか大根、かぶ、ピーマン、パプリカ、いんげん、水菜、ニンジン、ごぼう、里いも、さつまいもの10品の詰め合わせができ、価格的には問題ないと思っていますが、果たしてどんな感想を持っていただけたか、いまは不安と期待の入り混じった気持ちでいっぱいです。

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