2024年6月11日火曜日

へどろからの見た持続可能な世界ー「エコの環」

私たちの「エコの環」事業も開始してから12年が経ちました。阿蘇海のへどろから合成が可能なゼオライトの用途として、生ごみの発酵材に利用し、出来た有機肥料で無農薬野菜を育て、それを地域で販売する循環システムを作ろうとする活動です。

始めたころは生ごみで野菜が育てばいいくらいの気持ちで、何も分からないところからの出発でしたが、年数にして小学校、中学校、高校まで通うに匹敵する期間の中で、多くのことを学び、多くのことに気づき、いまは目指すべき全体象もかなり明確となり、そちらに向かって歩みだそうとしている大学受験生の心境です。

「エコの環」事業の最大の特徴は永遠に持続が可能で、「ごみ」が発生しないことですSDGsNo.12。また生ごみ(有機物)を畑に入れることは土に腐植やミネラル分を補給し、陸の豊かさを守りSDGsNo.15、栄養豊富な野菜は健康づくりSDGsNo.3)に寄与します。腐植による炭素の固定化は温暖化対策にもなりますSDGsNo.13。そしてゼオライトをへどろから合成することは海の豊かさを守ることになりますSDGsNo.14。つまり「エコの環」事業はSDGs5つの開発目標達成に大きく貢献できるのです。


 これまで「エコの環」は高齢者事業として進めてきましたが、SDGsは次世代を担う若者たちに大きく関わる課題であり、これからはこの活動を主に若者たちに伝え、彼らの力を育てていきたいと考えています。昨年から始めた「農業体験ツアー」もそうしたことを目指しており、若者による「エコの環」事業を展開していきたいと考えています。

因みに「エコの環」事業のこれまでの実績は、生ごみ処理量;69.4トン(10トンダンプ7台分)、野菜販売額:924万円です。これより生ごみは1キロ当たり133円の価値を有することが分かりますが、生産者が消費したり、販売時のロスなどを考えると、1キロ当たり250円ほどの価値は十分にあると考えます。生ごみを燃やすのは勿体ないです。


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