2013年4月19日金曜日

便秘

 上から下へ向かって
1日目、4日目、7日目
食事療法で排泄された腐敗便
いま日本人の5人に1人は便秘トラブルを抱えていると云います。便秘ぐらいとつい軽く考えがちですが、便秘は老廃物を長く腸内(体内)に留め、悪玉菌を繁殖させて血液を汚し、それが全身を巡ってすべての組織・器官に有毒物質を送り込み(自家中毒)、多くの病気や身体不調の元凶になるというから、甘く見ない方が良さそうです。図-左は便秘患者の排せつ物だそうです(バーナード・ジェンセン;汚れた腸が病気をつくる)。便秘が続くと腸に憩室(けいしつ)という突起ポケットができるそうですが、それを含めた腸の形状そのままの形をしています。こんなものを体内に溜め込んでいたら糞詰まりもいいところで、病気になることは容易に想像できます。図-右は足にできた頑固な潰瘍が食事療法による腸の浄化で、わずか1週間後に回復した様子を示しているそうです。便秘がいかに怖いか一目瞭然です。細胞は老廃物を除去した培養液に浸しておくと死なないそうで、結局、血液の汚れが細胞を破壊し病気・老化につながるようです。ジェンセン博士は「乳製品や肉類をたくさん食べる人ほど腸の状態は最悪で、穀類を中心に食物繊維の豊富な食事をする」ことを勧めています。
  いまは健康ブームで本屋にはその種の本が多く並んでいます。しかし「長生きしたけりゃ肉は食べるな」(若杉友子)の横に「肉を食べる人は長生きする」(柴田博)があったり、「空腹が人を健康にする」(南雲吉則)の横に「その健康法では早死にする」(高須克弥)があったりして、正直何が正しいのか分からなくなります。ジェンセン博士に従えば便秘にならないためには肉は避けた方が良く、また、博士は宿便を排泄する最良の方法は「断食」と云っておられ、その意味で空腹は便秘の解消によいと考えられます。一方で我々は9種類の必須アミノ酸を食事から取る必要があり、そのためには良質の(加工されてない)肉や魚が必要です。また空腹を維持してやせ細っても、低体温体質になってかえって免疫力を落とすことになりかねません。要はあまり厳格にならず、便秘を起こさない範囲で肉を食べ、食事の量も取ることが大切なのではないでしょうか。「生ごみの堆肥化で健康づくり」ではアメリカの「5 a Day」運動を紹介しています。新鮮な野菜・果物をたくさん食べることは食物繊維が便秘トラブルを解消し、生活習慣病の減少につながると考えられます。


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