苦手は伸びしろ
珍しく快晴に恵まれた宮津の元日 |
さて新春の新聞で名門インテルに移籍した長友選手が、「僕は自分の苦手なところを自分の伸びしろだと思うことにしており、苦手だった走りを武器に変えた」と語っていました。やはり一流と云われる人は考えることが違うと感心させられましたが、長友選手のお母さんがまたスゴイ人で、「親が先回りしないよう心掛けている」ということで、長友選手が中学時代に悪い場所に出入りしても、大事な試合に負け落ち込んでいても、イタリアでけがをしても親からは一切連絡をせず、その代り本人から求めがあったときは何があっても話しを聞いてやり、親としての言葉をかけてきたと云います。そして親の役目は子供の不満、否定的考えをプラス思考で受け止めてやり、親の考えに従うのでなく、自分で考え自立する子供に仕向けてやることだと云っておられます。どちらの考え方もいまの日本が大いに学ぶべき示唆に富んだ言葉のように感じました。
バブル崩壊後20年あまり、日本は成長なき経済に陥っています。この間、経済学者も政治家も産業構造の変革を考えるより、景気浮揚策として従来の成長モデル(日本の得意分野)の振興策ばかりに目を向け、挙句にインフレを創出しようとしています。しかし後進国の成長により地球資源の枯渇は目に見えてきており、大間のマグロに初セリで1億5540万円もの最高値が付いたと云いますが、これも最近マグロを食べるようになった中国人との熱き戦いの結果であり、このままではあらゆる分野で資源の奪い合いが始まりかねません。そろそろ「脱成長」による豊かさを求めるべき時が来ており、20年間苦しんできた日本の中にこそ、脱成長、脱資源のための「眠れる宝」が一杯あるように思います。日本は世界に先駆け、そうした萌芽の発掘にこそ目を光らせるべきではないでしょうか。グローバリゼーションが進む中、ローカリゼーションに目を向けることも大切です。「青い鳥」は意外と近くにいるからです。その意味からも「エコの環」をしっかり育てていきたいと考えています。
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