2013年4月13日土曜日

農業者の会合

  いま6名の高齢農業者の協力のもと、生ごみ堆肥による無農薬野菜の栽培を行っています。しかし普段ほとんど顔を合わせることもなく、また全員が農業は初めての疑似農業者ばかりのため、お互いの情報交換を行なおうと2回目の会合を持ちました。まず私の方から「連作のすすめ」(木嶋利男、家の光協会)という本にあった、「連作は土壌病害が発生しやすいと云われるが、一度それを乗り越えると発病衰退現象が現れ、農作物の収量、品質、生産の安定性は輪作より勝るようになる」という内容を紹介しました。小さい頃にハシカにかかると免疫ができ、以後ハシカに感染しなくなるのと同じことが、畑でも土壌微生物の拮抗作用によって起きることが面白く感じられたからです。本には野菜毎の病害虫に強い連作技術も記載されており、先日隣組で行ったジャガイモの植えつけでは、本にある方法を半分取り入れたことを紹介しました(上図)。この方法ではまず種イモのへそ(親株とつながっていた部分)を切り落とし(これを「乳離れ」といい、萌芽が良くなるそうです)、次にへそを上に縦に切断して(横に切断すると導管を切り萌芽しない)切り口を乾燥させたあと、普通は切り口を下に植えつけるのを上向きに「逆さ植え」します。こうすると芽数は少ないが病害虫に強い芽だけが伸びてくるそうです。ただ皆さんもいろいろ勉強をされていて、ある人は「根菜類」→「葉菜類」→「果菜類」を繰り返すと病害が抑えられるというので、いまその方法を実践しているとのことでした。
  次にブログでも触れた「F1-種」について話し合いました。そして「野口のタネ屋」さんからインターネットで固定種(在来種)が安く買えることを紹介し、できれば収穫後自家採種を行って我々独自の野菜を作っていこうと話し合い、このときは全員のイキも揚がりました。「畜糞堆肥」の怖さについても再度説明し、我々の畑には絶対に使用しないことを確認し合いました。
  最後に野菜の作付けの大まかな分担について話し合いました。しかし今はそれより堆肥の量が絶対的に不足しており、生ごみ処理量(300~400kg/月)をもっと増やすべきことが大きな話題になりました。しかし助成金はなく、寄付金も思うように集まらない現状では、処理箱(たいぞう君)の製作費(9万円/台)もままならず、また、生ごみの収集や生ごみ処理協力者をどうするかなどいろいろ課題もあり、一気には進められないものの、まずはできるところから少しづつ増産に努めていこうということで会合を終えました。
 

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