2020年8月11日火曜日

へどろから見た持続可能な世界-2

 豪雨・土石流の梅雨のシーズンが明けたら、いきなり猛暑の夏が待っていました。
 週間予報で太陽のマークが並ぶのを見ると、ぞっとします。異常気象の問題は深刻さを増しつつあるように感じます。

 新聞によるとヨーロッパでも、フランスを始めドイツ、オランダなどが熱波に襲われたようです。パリでは42.6℃、フランス南部では46℃にもなり、死者は1,500人に達したそうです。それでも2003年の死者1万5,000人に比べると大幅に少ないそうです。
熱波に襲われたパリ

 ところでパリ市民は景観上の問題から室外機を取り付けることが難しく、ほとんどの家にはクーラーがないのだそうです。明け方の涼しいうちに窓を開けて室温を下げ、日中はよろい戸やシャッターを下ろし、日光が部屋の中に入らないようにして薄明りの中で過ごしているといいます。石造りの壁の厚い建物なのでこうしたことが可能なのでしょうが、EUの人たちが温暖化対策に非常に熱心な理由が分かる気がします。

 ひるがえって日本の温暖化対策はどうでしょうか? 昨年12月にスペインで行われたCOP25では、日本の温暖化対策にNGOから「化石賞」が2度贈られました。温暖化ガス排出量を2050年までに実質ゼロにしたいとする世界的な動きの中で、排出量の多い石炭火力に固執し、さらなる建設計画や途上国への輸出計画を多く有する日本の姿は、「完全に後ろ向き」ととらえられたのでしょう。
 気候変動は年々激しさを増しています。もはや事態は政府の問題というより、私たち個々人が次世代のために真剣に考え、取り組んでいくべき問題になっているのではないでしょうか? 政府は国民に誘導したり要請はできても命令はできません。私たちが動くより仕方がないのです。


 温暖化を考えるとき、私はいつも江戸時代の生活を思い浮かべます(昭和の初期でも十分でしょうが)。夜は真っ暗で、人工衛星から見ても日本列島がどこにあるか分からなかったでしょう。夏の夜は隣近所と蚊に刺されながら夕涼みをしていたでしょう。冬の日は大きな部屋でもこたつ一つで我慢し、寒いから早く寝たでしょう。
ライトに浮かぶ夜の日本列島 (北朝鮮は見えない)

 こうしたことを思い浮かべると、今の私たちの生活がいかに化石燃料に支えられ、安楽に生きておられるかがよく分かります。 
 だからといって昔に戻れと言っているのではありません。ときどき自分の生活を反省し、次世代のために少しは我慢し、汗を流すことも大切ではないかと思うのです。「プチ我慢」です。

 ちょっとそこへ行くとき歩いていますか? 部屋を離れるとき電気を消していますか? テレビをつけっぱなしにしていませんか? エアコンの設定温度は適切ですか? 夜更かししていませんか? 
 皆が少し意識して行動すれば、ものすごく大きな省エネにつながるのです。


 連日、新型コロナに加え、猛暑と熱中症のニュースが流れています。私たちがまともに生活するには、もはや地球を冷やすことも必要になってきています。
 これまで何度も触れてきた「へどろヒートポンプ」ですが、私は地球を冷やすことに利用できると考えています。

 ぜひ一度、実験を見に来てください。温暖化対策について語り合いましょう。そしてへどろヒートポンプの実用化に力を貸してください。

   ☎ 0772-46-4943  📱 090-2061-8479



  次世代のため、持続可能な世界について一緒に考えませんか ?

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