へどろから見た持続可能な世界-0
日本の梅雨空の原因となる「梅雨前線」、むかし学校で勉強したときは「太平洋高気圧とオホーツク海高気圧に挟まれ、本州沿いに停滞して梅雨をもたらす。水田に恵みの雨を与える」と習ったように覚えています。そしてシトシト、ジメジメというのが梅雨の印象でした。
ところがここ数年の梅雨の様相は、前線に流れ込む水蒸気の量が温暖化のせいか半端でなく、土砂降りの雨が何時間にもわたって降り続き、恵みの雨どころか土砂災害を毎年、あちこちで引き起こすように一変してしまいました。1時間の降水量が40mmぐらいで普通、「バケツをひっくり返したような雨」と表現されます。しかし最近は1時間の降水量が100mmを超えることも珍しくなく、「バケツ2~3個を同時にひっくり返したような雨」は恐怖を感じさせると思います。テレビであれ狂った川の水が橋に襲い掛かり、土手を崩し、家を流すさまを見ていると、自然が怒りを爆発させているような恐ろしさを感じます。
一方、新型コロナも一筋縄では解決できない強敵のようで、まるで人間の経済活動をストップさせ、息の根を止めてしまおうとでもいうような、やはり自然の怨念のような恐怖を感じます。
私たち人間はこれまで豊かさ、快適さ、安さを求めるあまり、自然界に対して温暖化、プラスティックの海洋汚染、水の枯渇、表土の流出など、さまざまな環境破壊を引き起こし、このままでは地球は持たない、持続が難しいところにきています。
国連は持続可能な世界を次世代に引き継いでいくためSDGs(17の開発目標)を掲げ、2030年までの達成を目指しています。
私たちは阿蘇海の環境を改善するため、汚染源であるへどろを資源として有効に活かそうと、その用途に「二本柱」を打ち立てました。二本柱はいずれも環境改善・保全に役立つもので、それを実現することはSDGsの内の4つの目標解決につながります。
次世代のため、持続可能な世界についてぜひ一緒に考えていきましょう !
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