2017年10月5日木曜日

「エコの環」

 先週はたまたまスケジュールの関係で、3日連続で「エコの環」の話をじっくり説明することになりました。

 1日目は京都府のソーシャル・ビジネスセンターの職員とプログラムの推進員の方達6名が、推進員が作るブログに私たちの「エコの環」の活動を載せたいというので、訪ねてこられました。センターの方達は私たちの活動をよくご存じですが、木津川から来られた推進員で、ブログの作成を担当される女性の方はよく知らないというので、すゞ菜でまず「エコの環」野菜のランチを楽しんでいただきながら、活動の趣旨・内容を詳しく説明し、その後、たい肥小屋に案内して処理箱やできた発酵肥料を見て頂きました。そしてその肥料を使って野菜を育てている会員の畑も見て頂きました。彼はシカ、イノシシの被害を避けるため、別の畑で重量物運搬用のパレットで強固な要塞を作っており、その畑にも案内して当地域の獣害の深刻さを理解してもらいました。高齢者事業の「エコの環」といっても、阿蘇海のへどろでゼオライトを作る所から説明すると話が長く、果たしてどれだけ理解してもらえたか疑問ですが、担当の女性は安心安全な農作物に非常に関心があり、「素晴らしい活動だ」と熱心に話を聞いてもらえました。


 2日目は「しがNPOセンター」というところから女性が一人、いま私たちが取り組んでいる別のテーマ、「へどろヒートポンプ」の様子を見にやってこられました。今年度、私たちは平和堂の助成団体から「夏原グラント」を受け、ヒートポンプのデモ機を作製していますが、しがNPOセンターは夏原グラントの事務局をしておられ、その関係で訪ねてこられました。話ではデモ機は予想以上に容量が小さく、明瞭な変化が現れにくくて苦労したが、やっとそれなりの変化が見られるようになったと、これまでの実験の経過を説明しました。
 女性の方は私たちが「エコの環」という活動をやっていることもよくご存じで、そちらの話もゼオライト製造の技術開発から「エコの環」に至るまでの話を詳しく説明し、その後にたい肥小屋に案内し、処理箱・発酵肥料を見てもらいました。へどろという無用のものからヒートポンプが作れ、また、高齢者事業「エコの環」が回っていることに大変感心され、こちらもつい嬉しくなり、手土産に「エコの環」野菜を少し持って帰ってもらいました。


 3日目は「プロボノ」の体験会が峰山であり、参加してきました。プロボノという言葉は最近よく耳にするのですがどんなものかよく知らず、勉強のために参加しました。
 最初に簡単なプロボノの紹介があり、いろんな経験やスキルを持った人でNPOの支援に関わりたい人と、支援を受けたいNPOをマッチングさせる活動であるとの説明がありました。続いて支援を受けたいNPOとして参加していた3団体、「大人の学校」、「MOPPEN」、「ブルーシー阿蘇」が選ばれ、それぞれの活動に対し4~5人の個人参加者が同じテーブルで顔を突き合わせ、いろいろ質問したりアドバイスをしたりして、NPOが抱える問題の解決を図るという体験をしました。
私たち「ブルーシー阿蘇」はいま経済的自立という大きな問題を抱えており、それについて相談しました。それに先立ち私の方からまた、阿蘇海のへどろからゼオライトを作る技術を開発したところから、それを生ごみの発酵処理に活かし、それで野菜を作り、高齢者事業「エコの環」に至った経過を説明しました。説明する中で参加者から「すごい」という声が何度も聞かれ、議論が盛り上がりました。主催者からは「大学などと連携したら面白いテーマだ」と言ってもらえました。


 3日連続で「エコの環」の説明をするなかで、改めて「エコの環」の話は”風が吹けば桶屋が儲かる”にも似たロングストーリーで、なかなかスッとは理解してもらえないことを痛感しました。しかし理解さえしてもらえば、賛同や協力が得られやすいようにも感じました。




 

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