放射能汚染?
2011年の秋、熊本にいる末娘から身体中がかゆくて夜寝られないと云ってきました。いろいろ問いただすと、歓迎会で食べた馬刺しだろうかと云います。熊本へ行くまで食べたことがなかったからです。いずれにしても病院へ行けばステロイド剤を渡されるだろうし、それまでも手荒れなどにステロイド剤を使っており、その害を考えると不安になってきたのです。家内もこれ以上対処療法の薬には頼れないといろいろ本を調べ、自然食品店に相談したりして天然由来の薬を捜し、また、玄米菜食の食事を勧め、根本治癒に努めさせました。そして排便に心がけるよう云いきかせました。便秘がちなことを聞いており、排毒が重要と考えたからです。しかし一進一退でなかなか治まらず、2012年の春に帰省した時は顔などもかなり荒れ、気の毒なほどでした。その後便秘がかなり改善され、症状も改善傾向になったのですが、身体の湿疹が完全には治まらず、夏に東京の自然医学の先生に家内と相談にでかけました。その時の診断は「血液は非常にきれいだが毒素が抜け切っていない。食事療法を続けるように」というものでした。その後、顔、背中などの荒れが治まり、夜もよく眠れるようになったらしいのですが、腕の湿疹がまだ治らないと云います。そんなとき京都市にアトピー治療の優れた先生がいると聞き、この5月にまた家内と相談に出かけました。その先生は「O リング」というちょっと信じがたい方法で診断をされるのですが、診断が非常によく的中し、治りも早いと聞いたからです。診断の結果は「放射性セシウムが原因」という思いもよらないもので、「エッ! なんで熊本にいる娘が?」とびっくりするものでした。先生によると東電の原発事故以来、放射性セシウムが疑われる患者さんが非常に増えているのだそうです。にわかには信じがたかったのですが、チェルノブイリの原発事故では100~400km離れたところでも、甲状腺がんや先天性の心臓病が多発し、新生児で何らかの異常を持つ者が85%にのぼったと聞くと、原発事故の重大性を思い知らされるとともに、さもありなんかとも思えます。先生によるとさまざまな食品がいまいろんなルートを経由して放射能に汚染されており、産地を選ぶだけでは防ぎようがなく、魚は当分の間は控え、有機野菜を塩水で洗って「除染」して食べるようにとのことでした。熊本にいて除染? 信じがたいびっくりするような話しです。
いま我々は少し昔に比べれば非常に清潔で、便利で、快適と云われる環境に生きています。しかしその実態は「化学物質漬け」ともいえるもので、規制値、基準値をクリアしているとはいえ、汚れた空気を吸い、汚れた水を飲んでいます。農薬に汚染された食糧、添加物の入った食品を食べています。また、さまざまな台所用品、化粧品、香料、新建材などから数えきれないほどの化学物質を取り込み、密閉された部屋で汗もかかない生活をしています。一つ一つの規制値、基準値は動物実験などから安全性が確認されていても、それらが複合したときの安全性は確認のしようがないのです。そんな環境下ではちょっとしたものがアレルギーの原因になりかねず、まして放射性物質の影響は鋭敏に現れるといいます。しかし日本の食品の放射性物質汚染の暫定基準値は500ベクレル/kgで、ドイツの大人8ベクレル/kg、子供4ベクレル/kgはさておいても、チェルノブイリのあるウクライナのパン20ベクレル/kg、野菜40ベクレル/kgなどと比べても高すぎるのです。熊本で放射性物質の除染を云われても、不思議ではないのかも知れません。
我々は生ごみ堆肥で育てた安心、安全な「エコの環」野菜を、たくさん食べる「5 a Day」運動に取り組んでいます。我々の身体は約60兆個の細胞からできており、新陳代謝により1日に約1兆個もの細胞が新しく生まれ変わると云います。つまり食事を変えれば我々の身体の全細胞は2ヶ月で総入れ替えが可能であり、新鮮な「エコの環」野菜をたくさん食べることは、排毒を促す食物繊維や、新陳代謝・自然治癒力を高める酵素も豊富であり、アトピー・生活習慣病の改善に役立つと信じるからです。しかし放射能の影響にまでは考えが及びませんでした。
1 件のコメント:
しつこかった顔と脇下の炎症は治まりました。
腕の痒みも、少しずつ治まっています。
体質改善は長期戦ですぐに変わるものではないけど、すぐに薬に頼らず、食事の質や内容など基本的なことに気を付けることが大事だと自分の体を通して、気づきました。
最近は健康ブームで、色々な情報に振り回されがちですが、自分の体に合う方法を見つける、そして継続することが大事で、その中で、食事の量よりも「質」を変えることは非常に重要だと思います。
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