2012年11月25日日曜日

カルシウム不足

  健康相談などでカルシウム不足が問題になると、その補給にまず「牛乳」が筆頭に挙げられます。学校給食ではどんな献立にも必ず牛乳が付いていると云います。牛乳を飲まない私は健康診断でいつも、「牛乳を飲んで下さい」と注意されます。しかし最近、この牛乳の弊害をよく耳にします。牛乳でのカルシウム摂取量の多い西洋人ほど骨折や骨粗しょう症の多いことが分かり、いろいろその弊害が指摘されるようになってきたからで、アメリカではすでに1998年から「骨粗しょう症に牛乳を」といったコマーシャルが消え、日本でも2003年ごろから流されなくなったと聞きます。肉とか乳製品などでタンパク質を多く摂る人は身体が酸性化し、弱アルカリの身体はそれを中和するため骨のカルシウムを溶かし出すほどなので、カルシウムを摂取しても尿として体外に排泄されてしまうのだそうです。また、カルシウムの吸収にはマグネシウムとかリンなど、他のミネラルとのバランスが重要で、それを欠くとマグネシウム不足となって高血圧、心臓発作、脳卒中を引き起こしたり、食品添加物にはリン化合物が多いため、加工食品を食べるとリンの摂取が過剰となり、それが中和の形でやはりカルシウムを排泄してしまうからだそうです。カルシウム入りペットフードを食べている猫が、ソファーから飛び降りて骨折したという笑えない話しも耳にします。
  野菜の葉っぱにはカルシウムが多いというので調べてみると、牛乳の100g当たり110mgに対し、モロヘイヤ260mg、大根の葉220mg、小松菜150mgと、なるほど青菜に多いことが分かります。吸収率は牛乳より劣ると云いますが、牛乳を出す牛にしろ立派なゾウゲを持つ象にしろ、草を食べてカルシウムを蓄えているのであり、また、牛乳や乳製品を摂らなかった昔の人たちが、がっしりした骨格を持っていたことを考えても、カルシウムの摂取には野菜をよく噛んで食べ、身体をよく動かして骨への利用を促した方がよさそうです。

カルシウム摂取には牛乳? 野菜?


 

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