へどろから見た持続可能な世界ーミネラルと酵素
私たちは食事をすることで地球の岩石(ミネラル成分)を食べており、しかもその摂取量は顕微鏡的微量にもかかわらず、ミネラルは欠乏してもバランスを崩しても身体に多大な影響を及ぼし、命を縮めかねないと前回、お伝えしました。一体、ミネラルは身体の中でどんな働きをしているのでしょう?
私たちは毎日食事をし、身体や頭や使って働き、眠るといった生活を、当たり前のことのように思い過ごしています。しかしこうした健康的生活が送れるのは、私たちが気づかない間にも、身体が常に食べ物を消化・吸収し、それをエネルギーに変えたり身体を補修したり、あるいは病気にならないように身体を守ったり、たとえ病気や怪我をしても早期に回復できるようにしているからです。こうした生命の維持活動はすべて「酵素」によって行われています。
私がまだ幼かったころ、ラジオから音楽や人の声が聞こえるのが非常に不思議でした。母親に聞くと「中に小人がいるんだよ」と教えてくれ、本当にそれを信じていましたが、いってみれば酵素は身体の中にいる小人のようなものといえるかもしれません。
いま身体の中には約3,000種類ほどの酵素があるといわれ、それぞれが小人のように与えられた仕事をこなしています。いまその一つが大工仕事だったとします。大工はいかに腕が良くても「のこぎり」や「金づち」がないとうまく働けません。ただの人です。しかしのこぎりや金づちといった道具が与えられると、大工は存分に力を発揮できます。いってみればミネラルはこの道具のようなもので、ミネラルがあると酵素はすごく活性化されるのです。このようにミネラルは生命維持活動に深くかかわっており、微量でも必要不可欠なのはこうした理由によります。ビタミンもミネラルと同様に酵素の働きを活性化します。しかしビタミンは欠けてもミネラルがある程度その役割を代行できますが、逆にミネラルが欠けるとビタミンは正常な機能を果たせなくなるといわれます。こうした点からもミネラルの重要性が理解できます。
「エコの環」野菜は生ごみの発酵肥料で育てています。これは野菜が土から奪った地球の岩石成分(ミネラル成分)を土にお返しする行為で、これをしなければ農業は持続できないのです。だから生ごみは燃やしてはダメなのです。「エコの環」野菜のミネラル成分が高いのは当然のことなのです。
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