2021年1月11日月曜日

へどろから見た持続可能な世界-SDGs

 

      ーーー 新型コロナウィルス ーーー

                   

 この言葉を昨年は、年間を通して何回耳にし、目にし、口にしたことでしょう。

 今年も間違いなく、何回も何回も耳にし、目にし、口にすることと思います。

 一つの言葉に毎日毎日、これほどさらされ、行動も制限された経験は、いまだ誰にもなかったことでしょう。それほど「新型コロナウィルス」が全世界に与えたインパクトは大きく、誰もが今までの生活様式に非常に大きな不安を感じ、元には戻れないと感じているように思います。

 

  昨年の終わりごろからか、”SDGs”という言葉を新聞、テレビで、また企業のコマーシャルとしてかなり目にするようになりました。世界を次世代に引き継いでいける、持続可能なものにするため、国連が2030年までの達成を目指し、掲げている17の開発目標です。残された時間はあと10年というのに、これまでなかなか目にしなかったのが、新型コロナウィルスによる世界的な危機に直面することで、その取り組みに拍車がかかったように感じます。

 温暖化の問題も同様で、これまで取り組みに極めて消極的であった中国、日本、アメリカなどが、次々と前向きな姿勢を示し始めました。これにも新型コロナウィルスが大きく関係しているように感じます。その意味では新型コロナウィルスは、世界、地球の救世主といえるかも知れません。

 

  これからの生活はこれまでのような「経済性」とか「能率性」の追求より、「持続性」を重んじたものになることでしょう。自動車産業では「脱ガソリン」、建設業界では「ビルの木造化」への取り組みがすでに急ピッチで始まっています。

 持続を可能にするには、自然が分解できない「ごみ」を発生させないことが大切で、その意味では私たちが行っている「エコの環」は、最高の取り組みだと自負しています。

                  

 昨年、吉津小学校の4年生に、阿蘇海のへどろと「エコの環」について話をさせて頂きました。その後生徒の皆さんは、実際に生ごみの発酵処理を体験したり、阿蘇海の環境について勉強をされ、その学習内容とSDGsについて父兄会で発表されたようです。小学校ではSDGsについてまだ教えておられないと思いますが、これからの子供たちにとって一番重要な課題であり、先生がテーマに加えられたのだろうと思います。

                                                   

 

 新型コロナウィルスによる日本経済へのダメージは極めて甚大であり、私たち高齢者もこれからの生活がどうなるか非常に心配ですが、子供たちのためにも「エコの環」を回し、将来につなげていきたいと考えています。

 本年もよろしくお願いいたします。

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