2014年度のまとめ
昨年度下期より京都府のソーシャル・ビジネスプログラムの支援を受け、生ごみ処理機「たいぞう君」を2台増やして全部で6台にし、堆肥不足の緩和を進めると同時に「ちーたび」を実施して、多くの方々に「エコの環」事業を知ってもらう努力をしてきました。
まず生ごみ処理ですが、仕出し料理屋、旅館など3か所から生ごみを頂いて処理しました。しかし非常に多いときやほとんど無いときなど量の変動が激しく、それを吸収するのに苦労しました。そんなことから想定した処理量には届きませんでしたが、それでも1.1トンほどを処理し、野菜にして27万円ほどの価値を生むことが出来ました。次にちーたびですが、その内容についてはちーたび(つづき)、料理教室で触れました。私たちが「エコの環」を進める上でいつも難しく感じるのは、それが阿蘇海の環境改善につながることを分かってもらう点です。ゼオライトを少量でもへどろから生産しておれば理解してもらえ易いのでしょうが、しかしそれはある程度の生産量がないと採算的に無理です。しかも阿蘇海の環境悪化を持ち出しても宮津湾側で泳げたり、魚を買うのに困らない限り、誰も阿蘇海の環境などに関心を示してくれません。そこで私たちは「エコの環」を、いま日本が直面する高齢者問題・社会保障問題の切り札と捉え、その対策としての仕組みづくりに頑張ればゼオライトの需要が拡大し、結果として阿蘇海の環境修復につながるという考えで活動していますが、これには長い説明が必要となり、それが理解を難しくしている点は否めません。そこでちーたびではチラシに「おいしい野菜を食べて 美しい阿蘇海を!」とうたって、参加者にはその意味を「なぞ」にして、見学会、食事会、交流会をするなかで、だんだんとその「なぞ解き」ができるようにしてきました。その意味ではちーたびはよいイベントであり、「エコの環」の周知と野菜の販路拡大につながっていくことを願っています。因みに2014年度の野菜販売額の推移は下図の通りです。栽培者の休業や獣害もありましたが、何とか66万円の売り上げを得ることが出来ました。
一方、へどろ吸湿材を使ったヒートポンプの実験では、ヒートポンプによる吸熱を発電にも利用できないか、ペルチェ素子を使って実験してみました。そして微弱ながら発電も可能なことを確認しました(右下図)。今後は何かのイベント時に、そんな実験で人々を驚かせてみたいと考えています。
冷却効果と発電効果 |
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