2026年9月26日土曜日

へどろと生ごみが語る持続可能な世界ー氷河崩落

 ネパールと中国の国境付近で発生した、氷河崩落に伴う大規模な土石流は、大きな橋や巨大な建造物を一瞬にして吹き飛ばし、まるでトリック映画でも見ているような凄まじさで、世界を驚かせました。それは温暖化により壊れかけた地球が人間に向かって、怒りの叫び声をあげているようにも感じられました。


土石流に飲まれる国境検問所

 数日後、朝日新聞は1面トップで、“気温1.5度上昇「数年で超過」”と、国連環境計画(UNEP)の報告内容を伝えていました。


 パリ協定(COP21)(2015)では、途上国を含む約200の加盟国が、世界の平均気温の上昇を産業革命前より2℃、出来れば1.5℃以下に抑えることを、共通目標として採択しました。 それからわずか10年、事実上の目標値「1.5℃以下」の達成が、難しくなってきているというのです。

 実は世界の平均気温は2024年に産業革命前比で+1.55℃と、1.5℃超えを記録しています。しかし2025年が+1.44℃であったため、長期傾向としてはまだ1.5℃を超えてはいないのです。それがあと数年で超えるというのです。CO2の排出量削減を急速に進め、ネットゼロ(排出量と吸収量の差引ゼロ)を達成しないと、後戻りできないところに来ているのです。 


 生ごみのほとんどは空気中のCO2をたっぷり吸収しています。だから燃やすのではなく、土に戻すのが望ましいといえます。しかし土の中には土壌微生物が一杯いて、生ごみを食べるときにそのCO2のほとんどを大気中に放出してしまいます。この微生物の活動を抑えるには、空気を断つのが有効といわれます。畑を耕すと土の中に空気を入れ、微生物を元気づかせるので、耕すのを止めるのです。これを「不耕起栽培」といって国連も推奨しています。

 一方、私たちは生ごみの発酵にゼオライトを使っています。アンモニアなどの肥料成分を吸着・保持してくれるからです。ゼオライトが吸着したアンモニアは土壌微生物もアタックしづらく、しかも土壌微生物が作る腐植という炭素の多い物質は、ゼオライトなどの鉱物と結合すると安定化するので、ゼオライトがCO2の発生を抑制したり、炭素の固定化に働いてくれることが期待できるのです。


   生ごみが温暖化対策になる可能性があるのです。




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