へどろから見た持続可能な世界ー栄養失調
白昼堂々と貴金属店を襲ったり、突然見ず知らずの人を襲ったりする最近のニュースには、これが日本の出来事かと驚かされることが多いです。また、報道によると20代、30代の8割近くが日常生活でイライラを感じているとも言います。理由はいろいろあるでしょうが、個人的にはビタミン・ミネラル・食物繊維が不足した「現代型栄養失調」によるところも大きいのではと考えたりします。
下の図はアメリカにある12か所の少年院に収容された約8,000人の少年を対象に、食事の内容を変えたときのトラブル発生回数の変化を調べた結果です。炭酸飲料水を生のフルーツジュースに、砂糖や添加物の多いデザートやスナックを果物・生野菜・ナッツに替えただけで、けんか、脅迫、看守への反抗、自殺などが47%も減ったといいます。食事の何が少年たちの行動や心理を変えたのかを詳細に調べた結果、5つのビタミンと4つのミネラルが凶暴性に関わっていることが分かったそうです。
現代人は主食の米、パン、うどん、パスタを始め、あらゆる食品(食塩、砂糖にいたるまで)を精白して食べます。これにより食糧からビタミン・ミネラル・食物繊維が欠落してしまうのです。私たちの身体の中では常に3,500以上もの化学反応が酵素の働きにより行われています。そのスムースな働きにミネラルやビタミンが必要なのです。ノーベル賞受賞学者ライナス・ポーリング博士は「全ての病気の原因を追究していくとミネラル欠乏にいきつく」と述べているそうです。また最近になり、私たちの健康には腸内細菌が大きく関わっていて、その善玉菌を増やすには食物繊維が非常に大切なことも分かってきています。そして私たち動物はミネラル(地球を構成する岩石成分)や食物繊維、また多くのビタミンの摂取を植物に頼らざるを得ないのです。
1日350グラム以上の野菜をしっかり食べ、病気に負けない身体を作りましょう。
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