干し柿づくり
毎年いま頃になると、家内たちは「干し柿」づくりにチャレンジします。「エコの環」野菜と一緒に持っていくと、結構喜んで買ってもらえるからです。しかし天候によるのかカビを生えさせることがよくあり、なかなか干し柿づくりといっても難しいようです。あるとき近所で干し柿をよく作っている人にカビの防ぎ方を聞いたところ、イオウを燃やしていぶすということでした。いってみれば殺菌・抗菌の力でカビを防ぐわけです。家内たちにそんな真似はとてもできず、これまでカビが生えれば捨てていたようですが、市販のものにはそうした処理をしたものが多いのだろうかと思うと、なにかゾッとします。今年の干し柿はいまのところ順調に出来上がっているようで、なんとかこのまま行ってくれることを願っています。
家内と一緒に干し柿づくりをしている奥さんから、「柿の木の高いところに残ったカキを取ってもらえないだろうか」と頼まれ、先日カキ取りに初挑戦しました。カキ取りのために竹の先を斜めにカットし、その真ん中に割れ目を入れて二股をつくることを教えられ、まず右上図のようなカキ採取装置を作りました。この二股でカキがぶら下がる小枝を挟んでひねると、カキの枝は脆いので簡単に折れ、折れた枝を二股に挟んだまま下におろすとカキが収穫できるのです。木に梯子をかけて少し高いところに登り、そこからカキのぶら下がる小枝をねらって二股で挟むのですが、挟み方が浅いと折角取ったカキの枝が外れやすく、下で待ち受ける奥さんに渡す前に落下させてしまい、かなりのカキを無駄にしました。しかし慣れると面白いように取れるようになり、つい夢中になって買い物かごイッパイになるまで取り、あとでそれを運び下すのが大仕事でした。
翌日、奥さんから皮をむいた大量のカキを渡され、家内と大急ぎでカキを2つづつ紐で結び、とりあえず脚立に竹の棒を固定してそこに干すことにしました。しかし最近は近くにクマが出たとの放送があったり、庭がときどき何物かに穴を掘って荒らされたりすることから、低い位置では食べられてしまうということになり、軒下に棒を渡してそこに移すことにしました。家内はいろいろ別の用で忙しいため、棒の固定からそこへのカキの移動は全部一人でやりましたが、まさか自分が干し柿づくりをすることになるとは思ってもいませんでした。しかしつるされたカキと窓・壁にできるその影は、なんとも言えない懐かしさを呼び起こし、あったかい気持ちにさせられました。
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