2012年9月3日月曜日

へどろヒートポンプのその後

  へどろの優れた吸湿/放湿特性を利用すれば、水を冷媒に太陽熱をお湯として回収するヒートポンプが作れます。下図は最近行った実験結果の一例です。銅板(460×230×0.5)に銅パイプ(Φ22×0.5t)を溶接して白昼の太陽の下にさらし、十分温度の上がった時に銅パイプの中に水を滴下します。この水の滴下には病院で使用する点滴装置を利用します。すると水はすぐに蒸発するので、この蒸気をへどろに誘導、吸着させます。このときへどろは吸着熱で熱くなるので、これを冷水もしくはエアコンの排気扇で冷却してやると蒸気の吸着が促進され、パイプ中に滴下した水はどんどん蒸発してパイプの熱を奪うため、銅板の温度(青色)は何もしない銅板の温度(赤色)に比べ、20℃ほど下がります。この技術を真夏の建屋、道路などの熱回収に利用できないか考えています。

ヒートポンプの実験結果

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